今日のテーマは、超緊急手術です。
オペ室に勤務していると、日頃から予定手術以外に入ってくる「緊急手術」には日常的に対応しているはずです。
まあ、ふつうは急患といっても、手術室に連絡があってから入室まで30分とか1時間は余裕がありますし、オペ室的には受け入れOKなのに、家族が到着していないとか、ムンテラがまだとか言って、待たされることもしばしば。
こういう場合は緊急手術というよりは『予定外手術』といったほうがいいくらいに、のんびりしたものが多いのですが、時々ホントに急いで手術をしなければならない急患というのも存在します。
ありがちな術式で急ぐものの代表といえば、やっぱり帝王切開でしょう。
児心音が低下したとか、胎盤早期剥離などで緊急手術症例としていちばん多いのが帝王切開かもしれません。
そんな帝王切開の中でも、超緊急に対応しなければならない症例として「臍帯脱出」があります。臍帯は胎児と母体を継ぐ生命線。臍帯の血行を通して胎児は呼吸をしていますので、臍帯脱出によって臍帯の血流が途絶える=胎児の死を意味します。
こうなると医師なり助産師なりは臍帯がそれ以上出てこないように、膣から手を突っ込んで、かつ臍帯が閉塞しないように押さえながら帝王切開手術をするしかありません。
産科手術の中でもっとも緊急性が高いといわれる臍帯脱出ですが、本来は滅多に起きるような症例ではありません。そこそこ分娩件数がある私の勤務病院でも5年に1回くらいと言われていました。
ところが近年、近隣の病院が相次いで産科を閉鎖したせいか、産科絡みのアヤシイ症例はすべて私の勤務病院に転送されてくるものだからタイヘン。
5年に1回の頻度だった超緊急手術が、今年に入ってすでに2回も発生してしまいました。
そこで困ってしまったのはオペ室です。過去2例はたまたま院内にオペ室スタッフと麻酔科医がいましたので、ことなきを得ましたが、休日のオンコール on call 体制だったらどうなってしまったんだろうという問題が突きつけられました。
私の病院では、平日の夜間は当直ナースが2名、院内待機していますが、土日祝日は原則的に自宅待機。病院から呼び出しがあったら、麻酔科医へ連絡を取りつつ病院へ急行。部屋と器械の準備をして、麻酔科がOKであれば入室連絡を入れるという形になっています。
病院からの呼び出しがあったら30分以内に病院に駆けつけられる場所にいればよいということになっているのですが、スタッフによっては遠方に住んでいて、とても30分では病院に来れないスタッフもいます。
配属2年目でon call番をとるようになるとだいたいは自主的に病院近くに引越す人が多く、それに緊急手術といっても呼び出し後1-2時間しないとDr.や家族の都合でオペ開始できないという場合が多かったのでさほど問題となっていませんでした。
ところが、これまであまり考えなくてよかった超緊急手術がこうも立て続けに起きてしまうと、そんな悠長なことは言ってられなくなります。
30分以内に病院に着けばいいと言ったって、実はこれは明文化された規則ではありません。オペ室内でなんとなく語り継がれている「しきたり」みたいなものでいわば自主基準。
ここが第一の問題点です。待機料として多少のお金はもらっていますので、呼ばれたらいかなくてはいけないのは義務かもしれませんが、時間に関しては就業規則的な取り決めはありませんので、間に合わないところに住んでいる人の場合は「仕方がない」と言わざるを得ない状況。
本当に30分で着く場所にいなければならないのであれば、手術室看護師で入寮を希望する人がいれば優先的に取り合わなければおかしいのですが、そういった措置は一切執られていません(私はそれでやむなく引越しました)し、車通勤のための病院駐車場年間契約もオペ室ナースとはいえ一般職員と同じで順番待ち状態。
オペ室ナースの自主的な基準として30分以内とは言ってますが、病院の勤務体制を考えるとまったく緊急対応は想定されていないという現実が露呈している状況です。
これまでのように5年に1回程度であれば、それが休日に起きる可能性はさらに低いわけで、それほど現実的な問題ではないのかもしれません。しかし、昨今の近隣産科閉鎖事情を考えるとどうにかしなくてはいけない状況になってきています。
この点は病院の緊急管理体制として上層部で検討中ということになっていますが、現場を知らない上の人たちの考えることだからどうなることやら。
そこで私の方から、手術室師長を通していくつかの提案を出させてもらいました。
1.休日on call時の30分以内病院到着の明文化
2.手術室看護師の入寮希望は優先的に取り扱う
3.手術室看護師の入寮には期限を設けない
4.手術室看護師の病院駐車場契約を優先的に取り扱う
5.手術室配属者は住居状況を考慮に入れて選定する
併せて、手術室内での超緊急手術に対する意識付けやマニュアル作りにも着手したところです。
文献によると超緊急の臍帯脱出の場合は、きちんとした術野消毒や手洗いを省略するほどに急ぐこともあるようです。おなかにイソジンをぶちまけて、ドレーピングもしないでメスを入れる場合もあるのだとか。連絡があってからの手術準備にしても、こうした緊急度合いによって若干違ってくるものです。そこで産科医からの連絡のときにどの程度の緊急度かを共通の言葉で伝えあう必要性が出てきます。
清潔度が犠牲にされてでも急がなくてはいけない手術がある。
それは私にとって、これまで考えもしなかった視点でした。
考えてみれば、ここまで緊急性を要する手術といえば帝王切開くらいなもの。
だいたいの方が分娩室で内診中などに、超緊急手術適応となるわけですから、わざわざ遠く離れた手術室に搬送するヒマがあったら、分娩室で帝王切開しちゃったら? という気もなきにしもあらず。
こちらに関してはちょっと控えめな感じでいちおう上層部へ報告させてもらいました。
分娩室ならオペ台に使える分娩台があるし、無影灯もあるし、壁の酸素や吸引もOK。必要なのは麻酔器と薬品類、それに手術器械だけ。
室内を陽圧に保つシステムなどはありませんが、ドレープもしないで切開するくらいの緊急度だったらそんな小さなことは気にする必要もありません。
オペ室を使うとなると、オペ室ナース2名と麻酔科医が揃わないと準備からしてはじまりませんが、分娩室に麻酔器と器械さえ常備しておけば、麻酔をかけられる医者さえ捕まればすぐに手術準備が可能。
日頃助産師さんたちは帝王切開の手術に立ち会っているわけですから、多少の訓練さえすれば手術器械の展開なんて簡単ですし、器械出しだって決まりきった動作なので問題なくできるはず。
場合によっては定期的に手術室に器械出しのトレーニングに来てもらってもいいですし。
本当に病院として超緊急手術に対応する心づもりがあるのなら、そういう方向性で考えてみても良いのでは? と提案してみました。
動きが重たい病院組織なので、現実問題、そこまでの英断がなされるとは思いませんが、垣根を越えたそういった視点も大切なのでは? と思う次第です。
皆さんの病院では、超緊急手術への対応策がきちんと練られていますか?
コメント
はじめまして、これまでにも、この講座で新しい刺激を受けさせて頂いてます。
OR7年目のNsです。
私の勤務する施設とmetzenbaumさんの施設に多くの共通点があり参考・共感させて貰ってます。
当院でもやはり提案1のような事は【暗黙の了解】ではあっても明文化はなされていません。緊急度についてもスタッフの認識の甘さ等が目に付き、「規則や手順を…」なんて 悠長な事を大事にしている病院なので、一刻を争う救命処置が遅れるのではないかと危惧してやまない環境です。
色々と手順を創ろうとか意識付けをしようと動いてはみるものの「お役所体質だから…(当院は一公立病院です)」と事が運んで行かず、その方法に悩んでいるところです。
なんか愚痴っぽくなってしまいましたが、本サイトの更新楽しみに待っています。
当院でも、超緊急手術という帝王切開が行われることがあります。
スタッフの病院到着時間については、30分という暗黙の了解はありました。
しかし、麻酔科医の人員不足による当直の問題で、特に土・日の緊急手術は外部の麻酔科医に勤務してもらっているため、麻酔科医の自宅が遠方の場合到着に2時間かかる人も出てきました。
そのため、いつの間にか手術室スタッフの病院到着に関してもルーズになりつつあります。
以前、30分以内に到着できる場所(自宅)にいないといけないのではないかと科長に提言したら、「そんなこと言ったら、スタッフが集まらない」と言われ、スタッフが結婚のため転居したりすると、退職を防止するために仕方なくその要望に首をふるしか無い状況になっています。
でも、それで良いわけはありません。
そのため、私たちの到着を待たなくても(土・日・夜間の緊急手術の場合)手術が開始できるシステムを作りました。
まず、①業務終了時に帝王切開がすぐできるよう部屋のセッティングや器械の準備をして帰る。
②産婦人科病棟の看護師・助産師に帝王切開の麻酔・手術についてオリエンテーションを行う。
③当直科長にもオリエンテーションを行う。
①については、部屋に入れば即手術開始できるまでにして帰ります。
②については、1回のオリエンテーションでどれくらいのことができるか不安ではありますが、全く知らないよりは1度でも聞いたことがあるほうが絶対に動けるはずです。
③については、インフォメーションしましたが、どなたも来られませんでした。(意識の低さに愕然です。せめて、産婦人科病棟の科長は来てほしかった)
この点については、いろいろなことを改善していかなければいけないと思っています。
当院でも緊急帝王切開の手術件数は年々増加傾向にあります。
前年度100件強。
超緊急帝王切開も1回/月の割合で行われています。
5年ほど前までは、超緊急帝王切開に対しての体制は曖昧でしたが、苦い経験を期に現在は随分体制は整ってきました。
勤務体制は、皆さんと同様にオンコール体制です。
産婦人科として、帝王切開決定から、胎児がでるまでの目標を30分としています。
①帝王切開部屋の固定
業務終了後、必ず帝王切開の準備をする。部屋、器械、麻酔準備。
②オンコールといっても病院までの所要時間は様々です。救急外来と産婦人科病棟に、超緊急帝王切開用の連絡網の提示。携帯電話番号。
(ちなみに、私は優先順位2番目くらいに位置していますが、年に2回程予定外での呼び出しがあります。)
③病棟・当直看護師に対するオリエンテーション。
夜間緊急時の手術場の準備・流れの提示。
ただし、予定外の呼び出しに関しての時間外手当や、拘束手当てに関してのスタッフの不満は多いのは現実です。
何の保障もありませんし、個人情報流出にもつながるものですから・・・。
スタッフとしては、一日でも早く、当直制もしくは2交代制として24時間体制での待機を希望しています。
ciel.さんの施設の対策は、当院とほぼ同じようですね。
唯一違うのは、連絡網の提示。
当院は、当直科長室に提示するのみです。
おっしゃる通り、個人情報の問題ですね。以前、若い医師がその電話番号表を悪用(?)し、スタッフに「飲みにいこう」なんて誘ったり・・・いろいろあったようで、今は厳重に管理されています。
優先順位ということは、施設から近い人から呼び出されるということですか?それは大変ですよね。
時間外手当てについては、通常通り超過勤務という形で給料に反映されますが、当院の場合は4時間を超える超勤は振休という形になり、その分超勤が減らされます。
手術室の場合は、どうしても病棟より超勤が多くなるので、上層部が考えた超勤対策です。
でも、手術室は夜勤手当がないので(当院もオンコール制です)、病棟よりも5万くらい給料が少ないのが現実です。
そして、少し前に拘束手当ても廃止されました。(1日2000円程度)
拘束手当てや時間外勤務については、スタッフそれぞれ考えがあるので確実に不満ありです。
当院も当直性や2交代制にはしたいのですが、夜間はそれほど手術もありません。たまに、予定手術が延長したり緊急手術の対応はありますが、2交代制にすることで日勤のスタッフ数が少なくなるのもちょっと・・・
この前、手術室の情報交換会に行ってきたのですが、他施設では2交代制にして手術がない場合は病棟に応援に行くそうです。
そういう私も、今日は救急外来の夜勤明けです。外来看護師の不足で、月に1回勤務しています。
超緊急手術の話しから、勤務体制の話しに飛んでしまいました。すいません。
でも、皆さんのところでもありますよね?
うちは大学病院ですが夜間もオンコールなのです。それ以外はほとんど同じだと思います。臍帯脱出はまだあったこともありませんでした。30分以内というのはうちもそうですが明文化はされてませんね。
うちでもイソジンぶっかけするようなのは
心タンポなんかは結構やばい状態で入ってきます。
どこも一緒なんですねといつもここをみてて思います。
こんにちわ。
とても興味深く読ませていただきました。分娩室でのカイザーは面白いですね!
私はOP室に1年と4ヶ月いますが、臍帯脱出といった症例と出くわしたことはありません。また、イソジンをお腹にかけてカイザーをするような光景を見たこともありません。クラッシュ挿管で、麻酔導入と同時にメスを入れたカイザーを2,3件見たくらいです。
うちの待機態勢は、平日は2名が自宅待機、週末は3名が市内待機です。院内待機者はいません。
麻酔科2名は、出張医ですので、院内には常にいません。こんな状況です。
30分以内に到着しなくてはいけないといった話は聴いたことがないような・・・・
「走って早く来い」と先輩に言われたくらいです。小さな街ですので、車で端から来ても30分以内には着いてしまうので・・
ちなみに待機料は1000円です。安!
こんばんは。
私の施設もtomoさんと似たような感じです。
院内待機者はおらず、平日も週末も当番日という回り持ちで行っている救急指定の日も3人自宅待機です。おまけに、日勤から手術が続いたら、そのまま20時間労働もありという状態です。病院から30分以内というのは、特に明文化されていませんが、だいたいそのぐらいで到着します。臍帯脱出の帝王切開はまだ、経験がありません。待機料もtomoさんの施設と似たような値段と聞いたことがあります。麻酔科も院内常駐ではないので、連絡を取ってということになるようです。ちなみにまだ、帝王切開で呼ばれたことはありません。まだ、入ってやっと半年ですので・・・
でも、恐いですよね・・・・・
はじめまして。いつもこちらで勉強させてもらってます。
すごいタイムリーで驚いたのですが、先週超緊急カイザーの対応方法という勉強会をしたばかりだったのです。
私の病院は当直1人体制ですが待機者は1時間以上かかるところに住んでたりしますので、超緊急時で間に合わない時は当直師長に外廻りをしてもらうという結論に達しました。
日頃の緊急時も当直師長がガウンを着せてくれたりと手伝いには来ていただいてるので。
部屋は必要物品だけ常に揃えておくという事でまとまりました。
だいぶ前に緊急でOPEしたときは麻酔科を待てずにギネの医師が麻酔して手洗いに行ってしまうので、患者さんとベビーと管理するのが自分しかいないときは怖かったですね。
待機の態勢だけの時は何か対策を決めておかないと本当に危ないですよね。
こんにちは。今度ORに異動になります分娩室スタッフです。
今年に入り、母体の心肺停止、胎児心拍が止まりそう、早剥で母体の意識レベル低下と超緊急が続きました。いずれも朝方に起こっています。
当院では、拘束制度をとっていますが、病院まで10分以内が条件となっています。また、カイザーセットは常に一つは組んであります。緊急時には、
①当直師長に、拘束を呼び出しをしてもらい、ORE室を開けてもらう。
②スタッフはルートとOPE承諾書をとれたら、OPE室にむかい、当直スタッフが来るまで待機。できる人は、器械をあける。薬を吸います。
分娩室でもカイザーできるようにと部屋を作りましたが結局狭くて今は使っていないようです。また、最悪産科のスタッフがカイザーの準備をできるか、つけるように半年ずつローテを組んで修行に行っています。拘束代が出ない等、待遇に関しては低く、ORスタッフの定着率は低いのが現状です。また、大病院では、分娩室にORがあるところもあります。器械だしは助産師です。
皆さん、参考になる書き込みをたくさんありがとうございました。どこの施設でもやっぱり旬な話題だったみたいですね。
皆さんのコメントを拝見して思ったのは、緊急時の対応について30分とは言われるものの明文化された施設というのはほとんどないのが現状なんですね。
情報ソースは辿れていないのですが、緊急帝王切開では30分以内にオペが開始できないといけないというような判例が出たことがあるそうです。だとすると時間が間に合わなくて最悪の結果になってしまった場合、責任を問われる可能性も出てくるわけですが、その際に問題になるのが病院としての管理体制。
その部分をマジメに突き詰めていったら、待機料も出さずに拘束しておくなんてことはあり得ない話ですし、そんな危うい立場を無賃で引き受けるというのも専門知識を持った立場として受けていいのかという疑問も出てきます。
病院の勤務体制の構造上の問題が浮き彫りになってくる根の深い問題のような気もしています。
みなさんの病院と同じ様に当院もオンコール制です。
OP室では1時間以内に来れる所に住んでいればいいということになってますが、
当院でも、産婦人科医より「来るのが遅すぎる」っていうクレームがあり、
いろいろ体制の見直しを図りました。
①器械の見直し
来てすぐに器械展開出来るように
メインの器械は開いたらすぐに
使えるような組み方にし、
その他の術衣やシーツ類に
関してはキット化にした。
②30分以内実施
オンコールは通常1時間以内で来れる
ことが前提だが、
「超緊急カイザー」に関しては
30分以内で来れない場合、
来れない事を伝えると、
30分以内で到着出来る人
(登録してある)に連絡し、
変わりに行う。
③部屋の準備
必ず1部屋カイザー部屋を
帰りに準備して帰る。
④当直師長
連絡があったら当直師長は
OP室の電気・空調をつけ、
鍵をあけ、毎日準備されている
カイザー部屋の麻酔器などの
配線を行うという仕事を
決定。その為の、説明を
行った。
など 他院と変わらないことを行ってきました。
けど、当直師長の関心のなさやDr,病棟Ns,助産師などの協力のなさ等の原因によってなかなか上手く出来てないことが多々ありました。
到着したら患者さんがもう来てたり、当然のように当直師長も来てなくて、
OP室が真っ暗だったり、Drが何にも準備が出来てないのに手洗いに行ってしまったり、
結構毎回 バトルが繰り広げられてます・・・
あと、他とは違うかもしれませんが、当院には産婦人科病棟の分娩室の隣に産婦人科用のOP室が1室あります。
麻酔器も簡易的なものですが設置されており、無影灯もあり、すぐに出来るようになってます。
なのに・・・
1回も使用したことがないんです・・・
例えば、器械出しとかは私達がやりますといって何度もそこを使わせてもらおうと話し合いましたが、
病棟Nsの「管理できない」とか,「準備できない」とか反対され、産婦人科Drに至っては、
「病棟Nsも反対してるし、OP室Nsが早くきたらいいねん」って無理難題を言ってくる。
これにはキレましたが・・・
少しは歩み寄ろうという気持ちが
感じられない・・・
そして、毎回このバトルが繰り広げられると思うだけで、手術室の夜勤を一刻も早く実現したいって思います。
これも、なかなか上に通らなくて
足踏み状態です・・・
なっかんさん、コメントありがとうございました。
すぐに手洗いに行ってしまう医師、オペ室内にいる数少ないスタッフでありながら自分の業務しかこなさない助産師。超緊急時にはうちもバトルが繰りひろげられています。自分の使う手袋くらい自分で出していけばいいのに。
なっかんさんの施設では専用オペ室もあるのに使われないという現状、もったいないですね。産科医、産科病棟スタッフであれば緊急度は誰よりもわかっているはずなのに、自分たちで改善しようとしないで、他のスタッフ(この場合オペ室)の責任にしようとしている感じがして仕方ありません。最終的には早く児娩出するのが最優先されるはず。そのためにできる設備があるのに、ちょっとした訓練を渋るのは疑問ですね。本質的な問題を考えれば、それぞれの部署ができる最大限のことをするべきだと思うのですが。
手術室で行われる手術の中で、唯一カイザだけが、最後に「おめでとうございます」と言える手術です。
手術室では、チームが一丸となり各々の役割を認識して行動しないと、患者満足、職務満足にはつながらないと思っています。
皆さん、いろいろ問題や悩みはあると思いますが、たった一人でも正しいと思うことをやり通すこと、強い信念が必要なのではないでしょうか?
文句なら誰でも言えます。行動を起こして初めて何かが動きだすと信じて、日々奮闘しています。
管理人さん。私もブログを始めました。
管理人さんのように、博学ではないですし、ブログ初心者ですので内容のほうは。。。ですが。
手術室の毎日の出来事を記しています。
よかったら見に来てくださいね。
すいません。
ブログ訪問はこちらからお願いします。
ゆうやママさん、コメント遅くなってごめんなさい。
私もちょっと強気で書きすぎだったと反省。
ゆうやママさんもブログを書いてらしたんですね。オペ室仲間が情報発信してくださるの大歓迎。オペ室での仕事の魅力がもっともっと知られるようになるといいなと思っています。
初めまして。
医療の事を色々検索したらこのブログが出てきて興味があったので
読ませていただいていました!
私も今は諸事情でORから半年も仕事を離れてしまったのですが、やっぱり戻るならORで働こうと思います。
以前勤務していた職場は産科が有名な職場でした。なので定期OPEにほぼ毎日
カイザーが緊急手術として入っていました。
5年勤務していましたが臍帯脱出は
見たことありませんでしたが・・・
たいていは心音低下、時々早剥。まぁ時にはギブアップって言うのも・・・。
そんな訳で産科に関しては、新人の誰でも当たり前に完璧に対応出来るように入職した時から訓練させられていました。
今考えると恵まれた職場だったんだなと思います。 待機は3人。平日は当直者1人。産科の医師も麻酔科も助産婦もみんなで協力して対応してました。手が足りない所を補うって言うのか。
それが当たり前の事だと思っていたので
他の施設の話を見てちょっとビックリ・・・(・_・;)
新しい職場見つけてもこんなことありえないのかな?とちょっと不安をよぎりました。
みーちゃんさん、コメントありがとうございました。
私も今の施設しか知りませんので、他の事情はわかりません。本来は病院内の身内同士、積極的な協力体制があってしかるべきですが、現実はいろいろありますよね。
外科系と内科系の確執だったり、循環器と心外の関係性、医師と看護師、看護師と看護助手。
どんな組織もそうだと思いますが、大きくなればなるほど難しいものですよね。
同じtomoさんが居たので・・・『tomo2』とでもしておきます。
確かに、CSは本当に緊急。実は何回かORで出産となった事も。
それはさておき、大大緊急の場合、Nsの到着と共に患者と産科医がORに到着ということがありました。それこそイソジンぶっかけでとにかく開腹・・・・術前の器械カウントもガーゼカウントも一人で使用直前に・・・・という感じ。てんやわんやです。
①ウチのoncallは寮もしくは待機部屋に居る事(15分でORにこれる)しかも手当ては1日3000円でした。⇒最終的には平日は夜勤勤務となりました。oncallは週末のみ。
②週末前にはCS部屋を作っておく。
③器械の確保
④産婦人科Nsの養成(CS対応化)も試みましたが、産婦人科がのらず、医者も緊急なのになれてない看護師だと不安。しかも緊急時のみLDRでのCSが必要との事で却下されました。
多分今うちで問題なのが、予定手術と緊急で部屋も医者も手一杯なのに緊急のCSが必要な場合はどうする?という事です。ウチで見てる患者様なので他には回せないし、かといって場所が無いと医者が居ないと・・・という感じです。
やはり緊急opeには問題がいっぱいですねぇ~。
だいぶ前に臍帯脱出で帝王切開したが間に合わず死産した経験があります。出産予定日早朝に破水し、促進剤で夕方から陣痛が始まりました。微弱陣痛で翌日すぐに鉗子で分娩しようとしたが出来ず心音が下がり、深夜に執刀医師を呼んで緊急の帝王切開となり、麻酔後子宮口が全開となり下がった心音から、鉗子で無理やりだそうとしたようです。結局目が覚めたらやたら股間が骨盤ズレて痛いし、勿論切った腹も痛いし、母乳は出るしでお世話になった病院の皆様には申し訳ないけど、散々でした。臍帯脱出は、すぐ死ぬんですね。オマケに新生児蘇生専門医師を呼んで蘇生下が無理だったと言われてショック。
どうかお医者様の皆様の日々の有り難い尽力や努力が、報われる日が来ますよう、お祈り申し上げます。本当に、出産に尽力し、努力してくださって有り難うございます。
初めまして。産婦人科クリニックに勤務していて、婦人科オペやカイザーなどに入るためこちらのblogで日々勉強させて頂いています。
過去記事へのコメントで大変申し訳ありません。
質問があります。
緊急カイザーでのオペ要員は何名ぐらいで行っていますか?
また、どのようなポジションで行っていますか?
当院では無痛分娩をしているので平日の日中は麻酔科がいますが夜勤帯では不在です。呼出しは可能ですが到着まで1~2時間はかかります。産科医も夜勤帯では常にいるわけではなく、呼出にて遅くて10分程で到着します。夜勤は助産師1、看護師1の2名体制です。スタッフの呼出しはクリニックの近くに住んでいる方にかけつけてもらっていて到着まで30分ぐらいかかります。
先日の夜勤帯での超緊急カイザーでは、エピにて無痛管理をし促進剤を使用して8cmまできている進行者がいて心音がふらつくこともあり早めに入分させ酸素投与をしていました。
それまで心音回復は良好でしたが産科医が到着したあたりで、心音は60代へ下降し回復せず。
即カイザー決定になり、必要最低限の機械準備をしてカイザーになりました。
心音下降からカイザースタートまで7分、娩出まで11分でした。
エピは時間8ccの管理のまま。手洗いせず手袋をつけイソジンぶっかけドレープぶっかけ吸引も電メスも用意ができず杜撰なカイザーでした。
助産師はベビーキャッチ、私は機械出し兼前立ち、娩出後はドクターは手を下ろし助産師とベビーの蘇生をし術野にいるのは自分のみ、吸引を用意していなかったので溢れ出す出血は手ですくいだして床に投げて、子宮を手でもんで子宮収縮をさせて。患者様は発狂しているものの暴れることはせず痛みに耐えていました。ベビーが蘇生できたところでドクターが戻ってきて、そのちょっと後に応援スタッフが2名到着しました。
日中の予定カイザーもスタッフ不足のため日頃から、麻酔科1産科医1助産師(キャッチ)1看護師2(機械出し兼前立ち1、外回り1)の5名体制でやるときもあります。
オペ室がある病院ではどのようにやっているのか興味があります。分娩室からオペ室へ移動して緊急カイザーをするとなるとロスタイムもでるしベビーの予後に影響がでますよね?
伝えたいことがうまく書けませんでしたが、お返事頂けたら嬉しいです。
緊急帝王切開だと、最近は小児科医が必ず入ることになりました。なので、ギネの医者が二人、麻酔科ひとり、小児科ひとり。ナースはオペの直介1、外回り1、それに助産師。ということで計7人になります。
以前は、児が娩出した後、助産師が必要と判断したら、手術室ナースを通して小児科を呼ぶという形でやってたんですが、トラブルが続いたため、緊急帝王切開は前例、小児科が立ち会いということになりました。