手術室看護の専門性

『手術室看護の専門性』 ‥ これは、オペ・ナースなら誰もが考える深い深いテーマだと思います。
手術室「業務」の専門性だったら、いくらでも列挙できますが、これが手術室「看護」となると、うーん、、、と唸ってしまうんですねぇ。。。。

そんなオペナースにとっては究極のテーマ、かもしれない、手術室における看護師の役割と、その看護の専門性ということについて、私が思っていることを書いてみようと思います。

これはいわゆる「看護観」ってヤツになりますので、「それって違うんじゃない?」と感じられる方もいると思います。ま、こんなヤツもいるんだよという程度のひとつの参考にしてみてください。(意見・反論、大歓迎ですが、どうぞ理性的なコメントをお願いしますね)

◆ 手術室看護の特殊性と専門性

「手術室に看護はあるの?」
「患者との関わりが希薄なオペ室の仕事は看護師としてつまらない」

よくそんな意見を聞くことがあります。
病院の同期なんかと話していても「オペ室って特殊すぎて、もうほとんど看護じゃないよね」なんて笑顔で言われてしまうと、反論したくなる反面、言葉が詰まってしまうのも事実。

まあ、結論から言ってしまえば、手術室看護は立派な「看護」だと思います。ただ、それはいわゆる外回り業務、もしくは麻酔看護の部分があるからです。器械出し業務(直接介助:直介)の部分に看護性があるのかと言われると、私的には No と思っています。

で、現状として手術室看護師の仕事は麻酔看護と器械出しから成り立っていますので、全体としては「看護なの、かな、、、」という感じで100%とは思い切れていません。

看護の専門性がわりかし確立していると言われているアメリカでは、正看護師の上級資格として麻酔専門看護師というのがあって、麻酔を掛けたり、術中管理を看護師が行なうことが認められています。それに対して、器械出し業務は、看護師ではない専門技師(テック:tech と呼ばれているらしいです。たぶん technician の略)が担当しているとのこと。つまりやっぱり器械出しの仕事は「看護」とは別らしいんですよね。

皆さんは、器械出し業務が「看護」だと思いますか?

もしそうだと思うのなら、その理由は?

私がこれまで聞いたことある理由といえば、「迅速で正確な器械出しで医師をサポートして、患者へのリスク・負担を軽減させる意味で看護である」みたいな論調。うーん、こじつけだよなぁ、と思ってしまいます。

強いて、それが看護であるというのなら、法律的な解釈から考えれば確かに器械出しも立派な看護と言えます。

保助看法(保健師助産師看護師法)で定義されている看護師の役割を皆さん覚えてますか?

『傷病者や褥婦に対する療養上の世話または診療の補助 をなすことを業とする者』

『療養上の世話』と『診療の補助』が看護師の独占業務でしたね。
日本の法律上の原則では「診療の補助」、つまり医療行為の介助は看護師以外が行なうことはできません。(PT、OT、工学技士、検査技師、救命士など、他の法律によって限定的に解禁されている部分もありますが、、、)

手術の器械出しは「医療行為の介助」の最たるものなわけですから、当然看護師以外には許されていない。ゆえに立派な看護師の仕事=「看護」であるとは言えると思います。

こんな話をすると、そもそも『看護』とはなんなのか? というこれまた難しい命題にぶち当たってしまいます。

看護の専門性というような話をするときというのは、一般的には「療養上の世話」の部分に関してのみ言っている気がするんですよね。

「私たちは医者の小間使いじゃありません!」なんてセリフはまさにそうです。法律でいうとも「診療の補助」も看護婦の立派な仕事のはずなんですが、この部分は、指示によってしか動けない「医者のお手伝い」ですから、看護師のプライドとしてはあまり認めたくない部分なのかも。看護師としての自立・独自性を求めると、やっぱり本当の意味で独占である「療養上の世話」に着目せざるを得ない。で、器械だし業務には「療養上の世話」チックな部分はみじんたりとも存在しないわけで、、

◆ ちょっと視点を変えて
THAやTKAなど、人工物手術をするときはうちの場合、インプラント業者の方が立ち会ってくれます。外からレーザーポインタを使って、「次はこれを使いますよ~」みたいに教えてくれるのですが、いつもとは違う使い慣れない器械セットが来たりすると、すんなり出せずに相当もたついたり、、、。だったら最初から専門の業者の人が器械出しをしてくれた方がいいんじゃない? と思うこともあります。

実際、中小の病院ではインプラント業者の人が手洗いをしてインプラントの器械出しをする場合もあるそうです(最近は減っているそうですけど)。そんなことを考えても、器械出しはやっぱり慣れた人であれば誰がやってもいいのかなという気がします。問題があるとすれば法律的に看護師以外がやってはいけないと言う部分だけ。

業務内容を考えてみると、外回り業務(麻酔看護)には絶対に看護の視点が必要だと思います。医師だけには任せておけない看護師としての視点・役割が必要です。それに対して器械出しが看護婦でないといけない理由が思いつかないんです。

なにかとアメリカに追従している日本ですが、将来的には臨床工学技士みたいに器械出し専門技師みたいな新しい国家資格ができたりするのかなぁ、そうなったらオペ室ナースというよりは、麻酔のことに専念する麻酔科看護師という認識に変っていくんだろうな。

去年だったか、新しく手術室認定看護師制度ができました。その一期生たちがいま現場で活躍しているはずですけど、彼女たちはなにを学んできたのでしょう? そこでは器械出しについてはどう教えられていたのかな、非常に気になるところです。

(以下、追記分です)

◆ 外回り業務(麻酔看護)が『看護』だと思う理由

本編で書いたとおり、私は外回り業務(麻酔看護)は立派な看護だと考えていますが、手洗い(器械出し)は看護ではない、と考えています。

病棟から移動してきた人にとっては、外回り業務とはいえ、意識下でのコミュニケーションがあまりに少ないため、「看護」であると言われてもピンとこない部分もあるかもしれません。何故に外回りは看護だと思うのか、その点を書いておきたいと思います。

思考の進め方ですが、看護婦なしで手術が進められるかな、という視点で考えてみるとわかりやすいと思います。器械出しに関しては、ナースが行なわず、研修医や助手のDr.が行なってもなにも問題ありません。実際問題として、各物品の置き場所などがわからないため、研修医だけで全部を準備というのは無理かもしれませんが、少なくとも看護師ならではの視点が必要かといわれれば、まったく不要です。実際、定時を過ぎたオペは医師が器械出しを行なうという病院もあると聞きます。

さて、外回り業務。入室直後、手術という過度な緊張と不安を強いられる場に立たされた患者さん。まさに看護師として力を発揮すべき場面ですよね。麻酔科医は麻酔準備で忙しいですし、執刀医は下手するとまだ現場に到着していないかもしれません。患者さんへのメンタル面でのサポートをするのは看護師の役割です。

ふつうの人にとっては一生に一度あるかないかの過緊張の場面。そのサポートとして術前訪問を通して、麻酔導入までの流れなどを説明し、患者さんの疑問に答え少しでも不安を軽減するというところから、麻酔看護は始まっています。術前訪問で得られた情報をもとに、当日の看護計画を立てるというあたりは、もっとも「看護らしい」部分じゃないでしょうか。

硬膜外麻酔や脊椎麻酔時の介助なども看護介入しやすい部分です。

さらに脊椎麻酔や局所麻酔など、意識下手術に関しては、とくに言うこともないでしょう。

全身麻酔中の看護に関しては、どうしても麻酔科医の補助という部分は否めませんが、体温管理などは看護師が積極的に介入できる部分かもしれません。血圧変動等から術中に感じている痛みに関するアセスメントができますし、術野の様子を見ながら、ガーゼによる出血カウントを多めに行なうことなど。

どうしても治療が優先されて、執刀医や麻酔科の補助的な役割が目立ちがちな手術室看護ですが、隙間産業的に(?)看護師でないとできないことがたくさんあります。

些細な点でいえば、例えば医師が手洗いに行っている間、少しでも肌が剥き出しにならないようにタオルケットで覆うといった小さな配慮は、看護師以外の医療スタッフにはあまりない部分かもしれません。無意識下の閉鎖空間ではありますが、患者の尊厳を考えると、ってことですよね。

いざ書き出してみると、どうも説得力に欠ける気もしますが、外回り業務は立派な「看護」だという点が少しでも伝われば、と思います。

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コメント

  1. ちび太 より:

    はじめまして。最近ここのページを発見し、よく読ませてもらっています。
    今回このテーマだったのでちょっと書き込みをさせてもらいました。
    私は病棟からオペ室へ移動した口なんですが、今でもそうですが、ここの看護って何だろう?と思っています。オペ室勤務して早3年超でまだそれが見出せず…。
    最初は医者と器械の相手ばっかりだーと思い嫌でしょうがなかったんですけど。
    難しい。
     

  2. 管理人 より:

    ちび太さん、はじめまして。
    病棟から移動してくると、手術室の看護ってなに? って思いはそうとう強いと思います。
     
    病棟に比べるとオペ室の看護性(そんな言葉あるのかなぁ?)が低いという考え方もあるかと思います。でも、仮にそうであってもやっぱり看護なんですよね。
     
    私は思うのですが、オペ室における看護の定義がイマイチはっきりしていないってことは、これから自分たちでそれを確立していくという楽しみもあるわけですよね。開拓者精神といいましょうか。
     
    そういった意味で、手術室看護を楽しんでいってはどうでしょう?
     
    追伸:本文に追記として「外回り業務(麻酔看護)が『看護』だと思う理由」を書き足しました。

  3. より:

    異動して約3ヶ月。確かに「看護」って?と感じます。モタモタしている私なんか心の中で「こんなの業者がやればいいじゃん!」器械出しなんて専門の人が方が早い!確実!だよぅ!!」と思います(正直・・・)でも、病棟に比べ記録などは遅れているなぁと思う時もあります。ふぅ・・・

  4. ちび太 より:

    追記読ませてもらいました。
    確かに、なるほどと思うことはありました。自分がまだうまく動けていない部分はあるんですけど、患者さんの為を思うなら外回り業務で積極的に関わっていいのかなと思いました。
    また、手術室看護はまだまだ遅れているような気もします。文献もあまりないし。もっと発達していけばいいなぁと思う今日この頃でした。
     

  5. 管理人 より:

    さくらさん、こんにちは。確かに手術室看護記録って遅れてます。病棟とはあらゆる点で違いますし、なにを書いたらいいのかという
    基本的なことすら、これって言う定番がない始末。
     
    ちび太さんのコメントにもありましたが、手術室看護自体、相当遅れています。まあ、考えてみれば病棟勤務であれば、科が違えど、共有できる情報はたくさんあるのに対して、オペ室看護は絶対的人数が少ないですから。他と共有できる機会も少ない。
     
    反対に言えば、病棟勤務者の視点で、病棟ではごく当たり前のことをオペ室で実践したとしたら、それだけで学会発表できるかもしれませんよ。
     
    人数が少ないから、ちょっとした提案とか研究程度でも、比較的簡単に雑誌に載せてくれますし、アカデミックにキャリアを積み上げるには有利な分野でもあると思います。
     
    そういった意味でも、オペ室看護は「おもしろい」と思ってます。
    認定看護師の活躍で、今後の数年間の発展速度は速まっていくんでしょうね。なにかやるなら今ですよ(笑)

  6. ちび太 より:

    こんばんは。
    病棟で当たり前のことを実践。なるほどと思いました。
    でも、どこでもそうかもしれませんが、古い気質が蔓延していて、新しいことって中々受け入れてもらえませんよね。それに耐えれる力と忍耐あれば頑張ろうとも思いますが…。
    今色々新しいことをしている方が居るんですが、大変です。
    話は変わるんですが、桜さんの話で、あって思ったんですが。オペ室の記録ってどんな事を記載していますか?今度取り上げていただけたらと思いました。

  7. 管理人 より:

    > 今色々新しいことをしている方が居るんですが、大変です。
     
    そういったパワーを持った方がいらっしゃるのなら、良き理解者、サポーター役としてでも、ぜひ行動することをオススメします。確かに閉鎖的で封建的なことが多い職場だと思います、オペ室って。でも気付いた人がどうにかしないと変りませんので。先駆者としてがんばって下さい。
     
    ちび太さんの疑問点と合致するかわかりませんが、以前、手術室看護記録について取り上げたことがありました。
     
    『手術室看護記録の話』
    http://or-nurse.seesaa.net/article/17324449.html
     
    もしまだ目を通されていないようでしたら、ご覧下さい。

  8. エンジェル より:

    手術場の仕事も立派な看護婦の仕事だと思います!!
     

  9. エンジェル より:

    手術場の仕事も立派な看護婦の仕事だと思います!!
    私も病棟からオペ室に移動になったばかりですが、術前術後の訪問とっても意味のある事だと思います。オペ室ナースにしかできない事だと思います。
     

  10. 管理人 より:

    エンジェルさん、心強いメッセージをありがとうございます。
     
    病棟から移動してきた方にそういっていただけるとうれしいです。
     
    術中も、たとえ全身麻酔下であろうと患者の代理人として患者さんの人権を守れるのはオペ室ナースだけです。
     
    オペ室に看護の視点がなかったら、どうなるか? そう考えてみるといろいろおもしろい気づきがあるかも知れませんよ。

  11. ルンルン より:

    器械出しも立派な看護です、もう一度器械だしの役割を考えてみては。
    安全に患者さんに手術するために器械のカウントをしたり、先読みして器械を渡したり、ぜーんぶ患者さんが手術受けるのに大事な役割で、実際医師が求めてるのは外回りよか、器械出しの迅速な判断だったりするもので、器械がでなくちゃ手術も出来ない。すんごくマニアックだけど、立派な看護だと思うながまん顔

  12. シゲ兄 より:

    はじめまして。最近、このぺーじを見つけました。これからも楽しく読ませていただこうと思います。
    器械出しも立派な看護だと思います!
    器械出しをしていて、なんだかガーゼが重いな…。びちゃびちゃしてるな…。
    そんな時に外回りにガーゼカウントを依頼したら意外な量の出血が…。
    こんな経験あると思います。
    器械出しと外回り。2人で1つの仕事を仕事をしている。術野でおかしな事があったらすぐに外回りと連携する。その情報が麻酔科との連携につながれば、器械出しにも立派な看護があると思いますが…。

  13. RURU より:

    現場を知らない人達にしてみれば、何を看護しているの?という声も聞いたことあります。では、患者さんは看護師に何を求めているのでしょうか?自分や家族が患者ならどうして欲しいのか?それを考えると手術室であっても個別性のある看護を行っていると思います。患者さんにしてみれば、自分の病気を受け入れるのがやっと…そうかと思うと手術が必要…手術が必要だと分かっていても手術と聞いただけで恐くなり逃げ出したい。
    派手に何をしていますと表出することより、病棟にはない看護を行っているのでは?形に残さないから漠然としているだけなのです。
    器械出し…オイフをかけて隠れてしまうが、いつも1人の人=患者さん。手術の進行によって・器械が体の上に置かれてしまう時もあります。掛け物やオイフでガードしているといっても人です。そこのところは、医師に協力をして戻してもらっています。看護師は医師と違い看護を学んできているからこそ細かい気配りが出来るのです。いつでも患者さんやその家族の身になり接することにより、より良い看護ができるのではないでしょうか?手術は病気の治療をする通過点であり、術後も患者さんにとっては大変な環境が待っている時があります。ですから、その通過点を記憶に残らなくてもいいから、苦痛が少しでも軽減し、安全に通過できればと思っています。患者さんは1人の人間です。いろいろな角度から患者さんを観察する目を持って下さい。手術室の看護も奥深く難しいと思いますがやりがいはあると思います。

  14. OP坊主 より:

     はじめまして。このページのやりとりが熱くてホント感動です。総じて語るつもりはないのですが、みんな同じような葛藤の中で手術室で患者を看ているんだと勇気をもれえた気がして嬉しくなりました。
     器械出しに看護はあるのか、何が手術看護なのか、こういう話題で様々な意見が出るということは、やはり手術室には看護があるということではないでしょうか?この熱い語らいの中を見る限り、自分の手術室看護師としての存在理由の否定を恐れての発言には聞こえないからです。
     皆さんのようにうまく手術看護とは、、を語ることはできませんが、私も看護はあると断言しています。ただ語らいの中にもあったように手術看護の理解者、、というか共感者が少数なのは否めません。。しかしこんな私たちが現場レベルでも、各個人の看護観レベルだろうとこんな考え方があると同じ看護職者に訴え続けることはやめてはいけないと思います。少なくとも私はこのページの良き共感者の存在を感じることができ、今後も「手術看護は存在する」と叫び続けることができます!
     またこのページはちょくちょくのぞかせていただきます。いろんな手術看護観楽しみにしています。長々すみません

  15. キャプテン より:

     私の思いですが、手術室に看護があるのか?手術室にこそ看護があると思います。術前訪問、麻酔導入前、覚醒時、と患者様とお互い目を合わせ話す時間は少なく、信頼関係も確率できないまま次の患者様との付き合いに移らなくてはなりません。 ほとんどが全身麻酔下での付き合いになります。
     患者は手術に対し、「病気を治したい」それだけの目的で手術を受けます。術中体温や出血、褥瘡発生などなくて当たり前の気持ちで手術を受ける方がほとんどだと思います。我々の目標は「手術を受けた結果、手術創以外、術前と何も変わらないこと」だと思います。術中体温管理にしても、体温は看護師によって管理できるバイタルサインです。術後の酸素消費量や不整脈、術後の出血を抑えることにつながります。長時間のパークベンチ体位などの究極の体位での手術後に褥瘡ができて苦情は出ても、褥瘡ができなくてよかった、ありがとうと言ってくれる人は少ないですよね。それが我々の使命なんだと思います。患者には見えないことですが、言葉にしない患者のニーズに応えること、治療の中でも最高の裏方に徹するのが手術看護ではないでしょうか。
     器械だし業務ですが、ただ器械を手渡すだけなら看護師である必要はないと思います。体内遺物遺残の危険性や解剖の理解で緊急時の対応も変わってくるのではないでしょうか。そういう対応ができ、患者のためになれるよう学び続けたいと思っています。
    私がもし手術を受けるとしたら、その裏方業務にプロ意識を持った手術室看護師の介助で受けたいです。

  16. nao より:

    はじめまして。看護研究のテーマ選定について検索していたらたどり着きました。
    日々の業務や知識向上に凄く役立ちそうなブログだと感じて読みまくっています!
    教えて頂きたいのですが、術前訪問がなかなか定着しない部分を研究で取り上げようとしています。
    職場は電子カルテで、ある程度の情報が得ることができ便利になりました。
    そんな時代において、術前訪問で必要な部分は何でしょうか。どのような視点で訪問すればいいのかアドバイス頂けないでしょうか。
    お忙しい中すみませんが宜しくお願いします。

  17. たか より:

    初めまして。オペ室配属の新人看護師です。もうすぐ2年目になります。
    このブログとても勉強になりました。本当にありがとうございます。

    オペ室は診療の補助業務が多いですよね!
    器械出しで療養上の世話的看護ってなんだろうと思った時、患者の上が器械置きにならないように環境整備?したり、腸の手術の時とか器械を不潔と清潔を分けて感染しないようにしたり、まだ実践できてないですが医者が患者の身体を器械で叩いた時に注意したりとかですか?
    最近、医学生が患者の身体に腕をどっしり置いていたので、手を組むように注意しました。

    これ!って感じのことを言えないんですが、診療上の世話的看護ではないですかね??

  18. ぴん より:

    とてもアクティブなディスカッションに年数が経って呼んでみても嬉しくなりました。

    わたしは手術室看護、器械出し(直接介助)も外回り(間接介助)も立派な看護だと思います。
    患者さんを取り巻く環境の一員であり、器械出し、外回りは単なる役割だから。そこにはプロフェッショナルとして携わっている看護師がいる限り看護につながっていると日々、実感しています。

    手術室経験はかれこれ10年以上になりますが、その前には病棟にも居ました。
    5年前から膝関節中心に、3年前からは外傷センター中心に働かせてもらっているからこそ、患者さんの人生・生活含めた関わりができているなと実感します。
    できていないことも多いですが、術前・術後訪問はもちろんのこと、入室直後の初めましてから全身麻酔導入までに事前に情報収集したことに加えて、その心理面へのアプローチもかなり重要だと感じています。短時間でも信頼関係を築くことができるのだと。ナイチンゲールの看護覚え書で書かれている「観察」がまさに「看護」に繋がっています。
    器械出ししてると、医師の思い・考えを通して患者さんに還元できているなと感じることもあります、その逆も然りですが…。

    すべては手術室の一部屋の患者さんの巡りのなかのひとつとして役割を全うしていると、それはまさに看護であるとわたしは感じます。
    長文失礼しました。