自分らしく生きるコツ

私、一般社会人としては、比較的、自由に生きている方だと思います。

病院というブラックなムラ社会の中で、声を上げて行動して、ボトムアップでいろいろと改善をしてきた自負があります。(カテゴリ「看護師の労働条件」あたりの過去記事をご覧ください)

特に日和見主義な看護婦(あえて「婦」と書きます)の世界で、声を上げることは一般には勇気がいることですが、私はあまりその辺りは気にせず、自分の信じたとおりの言動を貫いてきました。

私がそのように自由に生きてこれたのには、それなりの作戦がありました。若いころからの自由を求めて手を打ってきたからに他なりません。そのことについて、メモしておきたいと思います。

1.クビになるのは怖くない。看護師免許があれば…
2.病院勤務以外の収入源を確保する
3.仕事に繋がる特技を持つ


究極的に、社会人が恐れるのは「食っていけない」という状況に陥ることです。

つまり、収入が立たれると生きていけない、だから嫌なことでも我慢せざるを得ないというのが、根本的な不自由さの原因ではないかと思います。

目立つことをして、職場の中で居心地が悪くなったらどうしよう? ということの先には収入源がなくなるという不安が見え隠れしています。

でも、考えてみれば、看護師の仕事は資格職で社会的需要も大きいわけですから、別にいまの職場にいられなくなっても大きな心配はありません。このあたりは普通のOLやサラリーマンと違うところです。

ナースという職業は本来自由人なはず


そこに気づいたナースは、職場にこだわらず点々と職場を移る人も珍しくはありませんし、単発や短期のアルバイトで生計を立てる人も少なくありません。(いやいやながら、我慢して精神を病みつつも働いている看護師は、卒後最初に就職した病院のナースが多いんじゃないかという気がします。)

しかし、なんだかんだ転職するというのは、時間的にも精神的にも負担が大きいのは事実。

そこで、普段から本業以外の副収入を得る道を作っておけば、いざとなったら辞めてやる! という覚悟へのハードルが下がります。

看護師の場合は、いわゆる派遣の仕事の経験があると、その辺はすごくハードルが低くなるんじゃないかと思います。

強みを意識して伸ばすこと

私の場合は、学生時代からしていたライターとしての仕事や、大学非常勤講師、セミナー講師など、本業の傍らで続けていた兼業の存在が、心のゆとりとなっていました。その他、学生時代にしていた単発での需要の多い葬儀屋や、資格を活かした通信関係のバイトなどでもやっていける確証は持っていました。

そんな風に、自分の生きる場所がいまの職場だけではない、というバックアップを作っておくことが、精神的な自由にも繋がると思うのです。

嫌ならやめればいい。で、やめて何をするの?

というところを具体的にイメージしていて、いつでも移れる体制を保持しておくこと。

それが、私の自由な行動の背後にありました。

これはたまたまそうだったというのではなく、私は意図的に構築してきました。

きっと不安症だったんでしょうね。高校生の頃から、手に職を! と思って行動してきたのは事実です。高校時代は資格マニアでした。国家資格だけで20近く取った気がします。そして、その資格を活かしたバイトを行っていたこと。これは収入源という以上に、実務経験を持つことで、本業にもし得るということは常に意識していました。

また、自分の取った資格、してきた経験を単発で終わらせるのではなく、お互いを関連付けて新しい価値観を作るということも意識していました。

例えば、看護師としての経験と、趣味だったアウトドアの経験を融合させて、野外救急法のプログラム開発という独自の価値を作ってきたわけです。看護師としても野外生活に関しても、どちらもエキスパートとはいえないとしても、両方の視点を活かすことで新規性という新しい価値が生まれます。

このあたりが、セミナー講師や文筆ということの糧になっていました。

ひとつの世界で勝負したら勝てなくても、別の業界の知識や技術、経験をつなげて融合させることで、社会的に価値のある新たな価値観・財産が作れるという発想。ナンバーワンではなく、オンリーワンというのに近い感じかもしれませんね。

ということで、経済的な不自由さから開放されたとき、自分の価値観や信念に従って行動できる基盤が生まれます。それを意識して日々生活しているかどうか?

常に自分の強みを意識して学生生活や看護師生活を送ること。

そしてその強みを活かせる道があれば、いつかやろう、ではなく、すぐに行動すること。

そうした積み重ねが、自分に対する自信を高めますし、はからずも特技を活かした別の収入源に繋がるかもしれません。

それが、内面的にも外要因的にも、自分の自由度を高めていくことになると思います。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする