窒息解除法といえば、ハイムリック法と腹部突き上げ法が有名ですが、これはどちらかというとプレホスピタルやバイスタンダーによるファーストエイドの話。
医療機関での「処置」としての窒息解除では、吸引や鉗子による除去がよく行われます。
吸引装置があれば、看護師ならサクッと使って救命をトライするかと思いますが、鉗子を使った除去についてはどうでしょう?
現実、あまり行われていないと思いますが、喉頭鏡とマギール鉗子を使った直視下の異物除去も看護師が行っていいことになっているそうです。
「口腔内ならびに咽頭内異物による換気不全では、直接喉頭鏡を用いマギール鉗子や吸引による直接の異物除去はは備品や設備があれば看護師が施行できる処置である。」
根拠となるのは、逆説的ではありますが、救急隊員が行える処置だから、ということのようです。医療従事者としての免許を持っていない救急隊員(救急救命士以外)でも行える処置なので、看護師なら当然できる、というロジック。
もちろん、他の看護技術と同じで、やったこともないのに訓練も受けてないのにやっていいという話ではないのはいうまでもありませんが。
また、あくまでも口腔内や咽頭内の異物だというのも一応建前上のポイントかなと思います。
喉頭展開は絶対的医行為と考えるようです。
このあたりは、新生児蘇生(NCPR)で、「ナース(助産師)でも気管内吸引はするけど、気管挿管はしちゃダメ」というあたりにも似てるかもしれません。
コメント
メッチェンバームさんには珍しい誤字を見つけましたので、僭越ながら指摘まで
下から3行目の口頭展開
正しくは喉頭展開ではないでしょうか
つまらない指摘ですいません
一般病棟の看護師では喉頭鏡の使い方すら正しくできない可能性が高く、下手をすれば歯牙損傷を起こすことも懸念されます
有用なツールを使用するための学習をどこかでしていけたらいいなと思います
いつもこのサイトにも勉強させてもらっています
ありがとうございます
「相容れない人」さま、ご指摘ありがとうございます。
誤変換、修正いたしました。
喉頭鏡、看護師は普通は自分が使おうという発想自体がないんじゃないかなと思います。
正しく使おうと思うときちんとした訓練が必要ですが、「ライト付き舌圧子」みたいな位置づけで使うのもありなのかなと思っています。
時々、拝見させてもらってます。
相談したくて、メールさせてもらいました。
私は、30歳手前で、OLから看護師になり、
そのあと、病棟勤務として働きました。
45才になり、上からの命令で、OP異動になりました。
いろいろな科の直接介助にも、つきますが、
ここ最近、自分がどのOPができる、できないか、判断しかねてます。
直介助につけば、それはついたという経験であり、
できたということが、何をもって、判断したらいいか、わかりません。
いろいろと、教えていただけませんか?
初めまして。
かっきーさんのOPE室には、経験録は、ありますか?
私の病院は、経験録で、術式毎に細かくチェックしてます。