IPhone

この前、携帯電話をIPhoneに変えたという話を書きました。
 
もともと、私、携帯電話って持ってなかったんです。
 
携帯をはじめて買ったのは、休日の緊急オペ呼び出しのオンコール番のとき、家にこもってなくていいように、というのがきっかけだったので、携帯を持つようになってからまだ5年もたってません。
 
病院からの呼び出し用に買ったようなものですから、使い道はもっぱら着信のみ。自分から発信することはほとんどなかったし、ましてや携帯メールなんてものは、まったく使いこなせず。
 
小さい10個のキーで文章を書くなんて高度は技はパソコンに慣れきった私には使えるわけもなく、携帯にメールをもらっても返事ができないから人に教えていなかったし、たまに来るメールにも返事は自宅のパソコンからという始末(笑)
 
 
パソコンはそれなりに使いこなしている私ですが、携帯はとことんダメでした。(周りの人からは、今どき信じられない人! と言われます)
 
パソコンメールに関しては、かなりヘビーに使ってます。私は看護師以外にいくつもの兼業を持っていて、心肺蘇生講習のイベント企画や物書き、NPO法人の事務管理、複数のホームページの管理ならびに問い合わせ対応など、それらはすべてメールでのやりとりが基本。そんなわけで、病院での仕事が終わって家に帰るとメールボックスには、必要なメールだけで5ー60件なんてざら。
 
それを夜の9時、10時に帰ってから処理するのですから寝るのはいつも2時、3時なんて具合でした。
 
 
これがIPhoneに変えてみたら、あれって、携帯電話というよりは小さなパソコン、インターネット端末。パソコンメールに普通にアクセスできて、速度もそこそこ。病院の昼休憩時間なんかにもメールをチェックして、ちょっとした返事ならできるし、そうでなくても家に帰るまでの間に返事のアイデアを練れるので、ずいぶんと楽になりました。
 
好き嫌いはあるみたいですが、パソコンと同じキー配列で文字入力ができるのも魅力。あれがなければ私は携帯で文章を書こうなんて思いませんもん。
 
 
あとすごく便利なのが、カレンダー機能でのスケジュール管理。
 
紙の手帳は捨てて、今はIPhone一本です。
 
パソコンで入力したデータとIPhoneのデータを自動で同期できるので、パソコンの上でメールで舞い込んできたスケジュールを、パソコンのカレンダーに貼り付けすれば、それがIPhoneでいつでもどこでも見られる、これって便利です。
 
待ち合わせ場所の住所や連絡先を手書きで手帳に写すって結構面倒です。
 
それがコピペでいいし、住所の地図(Google Map)なんかのURLを貼り付けておけばIPhone上でも地図が見れるし。
 
あと院内・院外を含めて、月に5-6回の心肺蘇生講習の企画・運営を行っているのですが、その参加受講者とインストラクターの管理にいつも苦労していました。これも申し込みがあった時点で、IPhoneでもパソコンでもカレンダー上に入力しておけば、いつでもどこでも参照できて便利。
 
これまで苦労していたことがIPhone1台でだいたいどうにかなってしまうというのが、使って見ての驚きでした。
 
大げさなことをいうと、ライフスタイルが変わります。
 
パソコンとインターネット相当のものをいつでも持ち歩けるということに加えて、パソコンの使い方も変わってきます。いままではパソコンの中にしか入っていなかったデータが、「同期」によって自由に持ち出せてどこでも見られるようになる、編集できるようになるのですから。
 
 
 
以上、私的な利用についてでしたが、病院での仕事でもIPhone、便利です。
 
電波の入る場所に限定すれば、無料で医薬品「添付書類」の検索、閲覧が可能。
 
有料でよければ「今日の治療薬」をインストールすれば、電波をオフの状態でもいつでも検索できますから、オペ室の中でもいつでも薬を調べられます。
 
あとちょっとしたメモやIPhoneで取った写真を簡単にパソコンと同期できますから、気づいた点をちょこちょこと貯めていけば、それがパソコンにも蓄積されて、後々便利に使えるデータベースになります。
 
図書室で雑誌を読んでいて気になる記事があったら、IPhoneのカメラでカシャ。コピーを取るほどではないようなちょっと気になるという記事でも気軽にカメラでスキャン(傾きを補正してスキャンしたように画像処理してくれるアプリがあるんです)。これも便利。
 
 
仕事がらもらう名刺もIPhoneで撮影して全部写真画像で管理(タグを付ければ検索できるようになります)。
 
整形オペで予定外にインプラント業者に連絡しなくちゃいけないときとか、いつも持ち歩いているIPhoneにすべてデータが入っているという安心感は絶大です。
 
 
書き出したらきりがないのですが、日本の携帯文化に慣れている人にはイマイチなIPhoneかもしれないけど、パソコンベースで動いている人間にはとっても画期的な道具で、いまはまっています、というお話でした。


 

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コメント

  1. NCALRN より:

    はじめまして、こんにちは。
    北カリフォルニアに住むNCALRNと申します。
     
    日本のオペ室事情とても興味深く読ませて頂きました。娘がCRNAに興味を持ち始めたため、オペ室について検索しているうちに、このサイトにたどり着きました。これからもここで勉強させて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

  2. お邪魔します^^
    iPhone活用されてるんですねー!
    iPadも含め、いろいろ便利なツールが出てますが、使い方で価値って決まると思うので
    興味深く読ませていただきました^^
    オペ室内に持ち込める、っていうのがちょっと驚きでした・・・!
     
    ◆ステキナース編集部では、看護師さんのブログポータルサイト「ナスブロ」を運営しています。
    良かったら是非、ご参加くださいね。
     
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