発熱しても学校を休まないことは、美談ですか?

皆さん、このニュース、どう思います?

私は、学校も教員も生徒も、記事として取り上げた新聞記者も勘違い甚だしいと思っています。

日頃、このブログでも訴えている空気・雰囲気の持つ無言の強制力の弊害。

看護界を支配している暗黙の力と同じ構図を感じます。

体育会系のノリというか、シゴキの体質というか、日本特有のものなんですかね。

これがひどくなって、同調しない者を非国民と呼んで、権力のみならず、ムラ組織の中でお互いに圧力をかけたのが戦時中の日本です。

この皆勤賞を巡って、圧力を感じ、苦しんだ生徒はいなかったのでしょうか? こういう間違ったことを美談として取り上げるの、反対です。

男の結束…全員で1年間皆勤達成した高3クラス

福岡県筑紫野市の県立筑紫高(友野晃校長)は卒業式を前にした28日、クラス全員で1年間の皆勤を達成した3年5組に特別皆勤賞を贈った。

同校のクラス皆勤は7年ぶりという。

5組は男子ばかり36人の理系クラスで、昨年4月、担任の中村健教諭(46)が「全員で無欠席を目指そう」と呼びかけたのをきっかけに挑戦。高熱やけがで欠席しそうになった生徒もいたが励まし合い、対外試合や受験などの公欠を除いて全員が1日も欠かさず登校したという。

全校生徒の前で友野校長から表彰状を贈られ、学級委員長の吉丸和志さん(18)は「男子ばかりなので、『絶対に休むな』と言いやすかった」と話し、弓削匠さん(18)は「男子クラスの結束力の成果」と胸を張った。

中村教諭は「何度もピンチに見舞われたが、生徒たちの頑張りに尽きる。頭が下がる思い」とたたえた。

また同日、太宰府市の県立太宰府高(小柳和孝校長)でも卒業式前の表彰式があり、小学校入学から12年間の皆勤を果たした生徒6人などが表彰された。

(2013年3月1日08時55分 読売新聞)

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