手術室看護師にACLS訓練は絶対に必要です

予告した手術室でのACLS勉強会が終了しました。
 
結論:
手術室では、BLS~ACLSまでの一貫した知識とトレーニングが不可欠

 
手術台にACLSに対応した心電図波形が出せるマネキンをおいて、急変場面を想定、実際に廊下にある除細動器を取りに走ってもらいました。
 
BLSだったら、コードブルーで医師が到着したら、引き継いでおしまいというパターンですが、場所は手術室ですから麻酔科はその場にいます。
 
ましてや手術室という特殊区域ですから、そもそも外部から医師やスタッフが駆けつけてくれるわけでもありませんし、手術室ナースはそのまま貴重な人的資源であることに間違いありません。
 
ということで、どう考えても初期発見のBLSだけで終わるわけではなく、むしろACLSの領域の方がウェイトが大きいかもしれません。(病棟だったら、夜勤のラウンドで急変を発見するというシチュエーションが重要かもしれませんが)
 
BLSがACLSの基礎であることは間違いありませんが、BLSで終わらせたらいけない、というのが手術室の急変対応シミュレーションの基本であるべき、と考えるようになりました。
 
 
まあ、本音を言ってしまえば、病院勤務である以上、どんな部署であっても、その場でBLSからACLSに移行していくという意味では同じなのですが、今回のオペ室内シミュレーションを通して、少なくとも手術室ではそうあるべき、と強く思いました。


 

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コメント

  1. マナミ より:

    初めてコメントさせて頂きます。ぃっもblogを読んでたくさんの気づきと学びを得させていただいてます。
    っぃ先日、私がオンコールで夜間の緊急オペでの出来事ですが…
    起きてしまいました…心停止…
    胃穿孔+肝膿胞のドレナージで止血確認後の洗浄中に突然ブラディになり血圧が20台を下回ってそのまま心停止になりました。
    初めゎ原因がわからず停止前のECGで若干STの上昇を認めました。
    直ちに胸骨圧迫を開始し、薬物反応を期待しましたが全く反応がありませんでした。しばらくして循環器にコンサルトしてPCPSを挿入し、急いで閉腹してそのままカテとなり原因ゎDICにょると考えられるMIでした。
    カテではPCI・SG・IABP・ステント留置等をしましたがPCPSをとめるとPEAの状態で瞳孔も散大し全身の血管がスパッシブルな状態でした。
    ぅちの病院では夜間の緊急カテはオペ室で対応していて、CPAのカテにゎ慣れていたのですが、まさかの術中心停止。
    ぁまりにも突然のコトで、手を下ろすべきか、胸骨圧迫を交代し続けるべきかどぅ動けばいいのかわからず困惑してしまぃました。
    滅多になぃケド稀にある貴重な経験ができたと思います。
    この経験を他のスタッフと共有できならと思うのですがどのような方法がょりリァリティぁる勉強会になるか、また「これだけは!」という助言をいただきたいと思います。
    現在私は、医院内の救急委員として職員へのBLS及びACLSの講習会を企画してぃるのですが、自信がなく、また、自分自身のためにも今後AHAのACLSプロバイダーコースの受講を考えています。

  2. カフカ より:

    いつもこちらの記事を読ませて頂き勉強させてもらっています。
    ACLS BLSは院内での指導のチームに入り、OP室内でも勉強会を実施しました。
     
    話は変わるのですが、現在術前後の訪問看護
    は全身麻酔での手術を受ける患者さんのみに
    行っているのですが、今後意識下手術における術前後訪問を導入したいと考えています。
    しかし、現状はスタッフ不足と、周りの意識の低さからなかなか道は険しそうです。
    ここにくる皆様の手術場での状況はどのようなものか、何かアドバイスが頂ければと思いコメントしました。
     

  3. 北川 花子 より:

    当手術室で看護記録の充実を考えていますが、急変時の看護記録見本がありません。
    必須項目などあればお願いします。