4月から手術室へ配属になる看護師の皆さまへ

4月からもオペ室に残留できることが決まりました。

オペ室という特殊な場所で働いていても、所詮は病院の中で働く看護師というコマのひとつ。

いつどの部署に異動になるかわからない不安定な立場ですが、少なくともあと1年は継続して手術室看護と関われることになりました。

振り返れば、このブログを立ち上げたのが2006年3月20日。

もう2年になるんですね。

ここであれこれ書きつつ、また皆さんからのコメント・ご質問を頂きつつ私自身も多いに勉強をさせていただきました。

さて、もうすぐ4月。

新しく手術室に配属になるナース1年生さん、また院内ローテーションで異動してくる看護師さんたちを迎える季節になりました。

オペ室への異動がきまった方たちは、今頃、どんな勉強をしよう! と気持ちを落ち着けつつ悩んでいるところなんじゃないでしょうか?

手術室看護入門としておすすめの参考書などは、過去記事でずいぶんと取り上げました。

新人必読!-オペナーシング4月号『手術室看護師一年生ステップアップマニュアル』
手術室を知るために~オススメの本「手術室の中へ―麻酔科医からのレポート」
オペナース:器械出しに役立つ参考書 『外科手術基本テクニック』

季節柄毎年新入職員には勧めているのですが、手術室看護の専門雑誌 Ope Nursing(オペナーシング)の4月号iconはぜひ目を通しておいてほしいと思います。

おそらく職場に配属になればどこのオペ室でも部署購入していると思いますが、毎年オペナーシング誌の4月号、5月号あたりは新人オペナース向けに、「これだけは!」という点が要領よくまとまっていますので、今後の仕事の概観・また基礎固めに、なにはともあれ読むべき内容となっています。

それと関係ありませんが、今日、大手書店で2時間ばかり本・雑誌を物色してきたのですが、Nursing BUSINESS(ナーシングビジネス)誌の最新号で手術室看護の専門性について興味深い記事がありました。

アメリカの麻酔専門看護師へのインタビューや、日本での今後の手術室看護の専門性の行方に関して最新の知見があれこれ載ってました。

周術期の専門資格はあってもいいけど、術中麻酔管理を行なうような資格制度は日本では産まれ得ないだろうという意見が書かれていました。

興味がある方は書店で手にとってご覧下さいな。

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コメント

  1. 沙奈 より:

    はじめまして。今年、某病院へ就職しいきなりオペ室配属になったものです。
    呆然自失からの数日。ただでさえ、うっかり屋のあわて者で、はたしてやっていけるのかと不安いっぱいです。
    ひとまず何から始めればいいのか、また腹腔鏡メインのようで、さっぱりです。
    がんばりたいとは思うのですが・・・。
    なにかアドバイスをいただけますと幸いです。

  2. きき より:

    新人看護師としてオペ室に配属になりました。正直、想定外だったのですが、何年かオペ室で経験を積んで学んだ事は、外科病棟に行った時、自分の糧になりますよね?それとも、やはり病棟経験が長い方がいいのでしょうか? 幼稚な質問ですが、新卒でオペ室になってとても不安で… いつか病棟では働いて行けるのか等と色々と考えてしまいました。何かアドバイス頂けたら幸いです。
     
     
     

  3. みぃ より:

    集中治療室で4年間働き4月からオペ室に異動になりました。オペ室の看護がわからず悩んでいます。まだ見学の段階ですが、今のところのイメージは機械だし、外回りです。看護師じゃなくても出来るんじゃないかと感じてしまって…。安全、円滑にオペが出来るようにする事がオペ室の看護なのでしょうか。患者の個別性をアセスメントして問題点を抽出しケアを考えるという看護ではなくなり戸惑うばかりです。
     

  4. 管理人 より:

    部分的なコメントで恐縮ですが、、、
     
    > 看護師じゃなくても出来るんじゃないかと感じてしまって…。
     
    反対に看護師以外が同じ業務をした場合、どんなことが起るか想像してみてください。
     
    そう考えると、やっぱり看護師じゃないとダメだと私は思うんです。
     
    麻酔科医と外科医だけでは手術は成り立ちません。”看護の視点”を持った人が絶対に必要です。
     
    http://or-nurse.seesaa.net/article/26794572.html
    http://or-nurse.seesaa.net/article/27262578.html
     
    病棟看護を出発点に考えると、なかなか理解しにくい部分もありますが、やっぱり看護なんだなぁと感じる今日この頃です。

  5. mika より:

    こんばんは。実花と申します。私は、現在25歳で18~今まで診療所で仕事をしていました。ナースを続けていく中で病棟の経験が必須だと感じました。そこで、今年思い切って総合病院に転職しましたところ、希望していた循環器科ではなく『オペ室』になりました。私、診療所しか経験がないんです・・・。そんな私がオペ室だなんて・・・・。不安でいっぱいです。それから、こんなことをここで言うのはどうかと思いますが、友人から25歳でしょー?病棟もまだ経験してなくて、オペの経験が先だなんてこれからナース続けるにも意味ないし、オペ室勤務後に病棟も遅いよー!!って笑われたのですが・・・。それってどう思います? 私、友人だとはいえ、オペ室をバカにして、今後意味のない経験・経歴と言われたことに誠に腹がたちイライラしてます。ふざけんなー!!って感じです。ごめんなさい。こんなメッセを記載してしまって・・・。
     

  6. とち より:

    こんにちは。オペ室配属となった新卒ナースです。
    希望通りオペ室に配属され、ウキウキ興奮しつつ、先輩はどんな方々だろう、勉強せねば~!と不安も感じている今日この頃です…
    こちらのブログをこれからの私の支えに頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します(´∀`)┘
    ちなみにたくさんのコメントを読んでいてふと思ったのですが…管理人さんは神奈川県の某大学病院の方でしょうか?いきなり変なことをお聞きしてすみません!

  7. とち より:

    こんにちは。オペ室配属となった新卒ナースです。
    希望通りオペ室に配属され、ウキウキ興奮しつつ、先輩はどんな方々だろう、勉強せねば~!と不安も感じている今日この頃です…
    こちらのブログをこれからの私の支えに頑張っていきたいと思います。よろしくお願い致します(´∀`)┘
    ちなみにたくさんのコメントを読んでいてふと思ったのですが…管理人さんは神奈川県の某大学病院の方でしょうか?いきなり変なことをお聞きしてすみません!

  8. みぃ より:

    返事ありがとうございました!
    あの日以降いろいろ見学をし、今日機械出しデビューいたしました。術前訪問時の精神的ケアや、得た情報から個別対応を考え実践していたことがわかりました。
    機械だしを経験し感じたのは、看護師は医師のパートナーであり円滑にオペをするためには必要な存在だという事です。
    まだオペ室看護の入り口しかわかってないと思いますが、この場所で学びたいと前向きな気持ちになる事が出来ました!

  9. 管理人 より:

    今年はドラマ医龍の影響か、オペ室に希望して来る人が増えてきましたねぇ(^^)
     
    うちに新配属の人たちも第三希望までのどこかにオペ室と書いた人たちだと聞いています。
     
    さて、図らずも手術室配属になってしまった皆さんには、ぜひこれを貴重な体験と捉えて興味をもって勉強していってもらえたらなと思っています。
     
    聞いた話ですが、アメリカでは病院長や看護部長になる人は、外科系の専攻か、手術室勤務経験がないとダメなんだそうです。
     
    なぜなら病院でもっともリスクが高く、医療の水準が現れるのがオペ室だから。オペ室の実状がわからない人は病院管理者になる資格がないというという考え方のようです。
     
    全国120万人いる看護職者のうち、オペ室経験がある人はいったいどれだけいるんでしょう?
     
    この貴重な機会を今後の看護師人生にうまく活かしてもらえたらと思います。
     
    いつもおなじことを書いている気がしますが、オペ室看護というのは看護の中でも新しい分野です。まだまだ未確立の部分が多く、ある意味、穴場。
    自分の手で今後のオペ室看護の潮流を作ることもできるのですから。
    アカデミックな方向で活躍したい人もオペ室はおすすめですよ。先行研究が少ないので、ある意味おいしい(^^)
     
    ということで、皆さんへのエールに替えて。

  10. 管理人 より:

    とちさん、
     
    > ちなみにたくさんのコメントを読んでいてふと思ったのですが…管理人さんは神奈川県の某大学病院の方でしょうか?いきなり変なことをお聞きしてすみません!
     
    お知り合いに私っぽい人がいらっしゃるんですか?(笑)
     
    でも、残念ながら違うと思います。
    (どんな人なのか、気になるところですが…)
     
    このブログのことは別に隠しているわけではないのですが、職場の中で知っている人はあまりいません。
     
    もうちょっと気づかれてもおかしくないような気はするのですが、うちの職場、パソコン苦手な人が多いからかなぁ。

  11. アンジー より:

    久しぶりのコメントです。管理人さんのコメントを久しぶりに見て、少し励まされました。どうにかこうにか1年を過ごすことが出来ましたが、やはり40代後半からのオペ室復帰は自分には荷が重かったのではないかと思う今日この頃でした。麻酔管理も任される中で、ストレスからうつになりそうです。ゼロ以下からの勉強、1年たったんだから、後は自分で勉強しなさいみたいなところ、わからないから聞くと「1回はやったでしょ?」みたいなあからさまな態度に、もうやはり時期的に急性期の看護を勉強する時期ではないのではないかと・・・・
    でも、もう1年なんとか頑張ってみたいと思います。体力や体調と相談しながらになるとは思いますが・・・・

  12. 管理人 より:

    アンジーさん、1年間おつかれさまでした(^^)
     
    麻酔管理を任されるなんて、とてもハイレベルなお仕事だと思います。本来は麻酔科医の仕事ですから、知っていなければいけないことは山のようにあって、正直キツイと思います。
     
    でもそれに慣れたら、こんな強いことはないと思いますよ。どこに行っても自信を持って危機状況のPt.のフィジカルアセスメントが出来るはず。
     
    もうすでに入口の山場は越えているわけですから、あとはこれまでの基礎を補強して自信をつけていくだけ。せっかくここまで来たのですから、完璧にモノにしちゃいません?

  13. あみ より:

    4月からオペ室へ異動になりました。
    病棟経験は15年以上ですが、オペ室ははじめて・・・
    たくさんの器械や器械出し手順が覚えられず(40歳前半です)毎日辛い日々です。
     
    ちゃんと覚えられるか?不安です(涙)
    アドバイス御願いします。

  14. アンジー より:

    管理人様
    ただでさえ、お忙しいところ、励ましありがとうございました。とても元気が出ました。
     
    なかなか、麻酔管理の部分は慣れません。特に、術前の情報で色々と問題がある患者さん、大きい手術の患者さんなどは今でも緊張します。
     
    それにもまして、4月から業者の人たちが手術室への立ち入りが出来なくなりました。特に整形外科や心臓外科分野で使用するインプラントや人工弁など、今まで業者さん立合いの元、術野に出していたのですが、その仕事も増えます。なかなか自信がつきません。
     
    もう少しだけ、頑張ってみます。
     
    あみさん、こんばんは。
    私より若いのですから大丈夫ですよ。器械出しは、私も苦慮しているところです。体験した器械出しの症例をもう一回自分の中で振り返るといいと教わりました。また、事前にある程度勉強すると思うのですが、その手術の流れをイメージしながら自分が実際にやっているようにトレーニングするといいようです。今、私は脳外科で壁にぶち当たっています(涙・・・・涙・・・・)
     
    アドバイスになれば・・・・・

  15. あみ より:

    アンジーさんへ
    アドバイスありがとうございます。
    イメージ大事ですよね・・・・・
    まだイメージまで行きませんが、焦らず頑張りたいと思います。
    また相談に乗って下さいね!

  16. 管理人 より:

    オペ室のナースは、外科系すべての科の手術を扱います。術式の数を上げていったら、軽く数百にはなると思います。
     
    長い手術になると流れを覚えるのも大変ですが、場面で切り分けるようにして整理するといいと思いますよ。
     
    どこを切れ目とするか、、、それは術式毎に先輩に聞いてみてくださいね。

  17. ホッシー より:

    昨年10月思ってもみない、オペ室への異動でした。。。。。あれから8ヶ月、まだまだ課題は山積みです。毎日何時辞めようか、いやもう少しがんばれる、と繰り返し自分に言い聞かせてここまで来ました。スタッフの中にとけ込めず、術式を覚えるのに毎日が精一杯です。病棟にいた頃は手術室ってこんなに大変な部署だとは思ってもいませんでしたよ(+-+)

  18. 管理人 より:

    ホッシーさん、慣れちゃえば楽ですよ~
     
    反対に慣れゆえの惰性に気をつけなくちゃいけないのですが。
     
    ホントに落ち着けるのは3年目以降かも知れませんが、1年もすると得な科が出来てきたりして、それなりに楽しくなってくるはず!