「日本旅行医学会第6回大会」に行ってきました

4月14日、15日に開かれた「日本旅行医学会」の大会に行ってきました。
 
旅行医学ってなによ? って感じかもしれませんが、これがなかなかおもしろい集まりで、会員は医師・看護師、それにフライトアテンダント(いわゆるスチュワーデスさんですね)と旅行添乗員。そう、医療関係者だけではないんです。
 
ねぇ、おもしろいでしょ?
 
主に海外旅行の安全を医学的に考える学術団体で、扱っているテーマは、ロングフライト症候群、高山病、熱帯病(感染症)、僻地医療などなど。日本の看護学校や病院では教わらないようなこと、でも決して縁遠い話ではないことばかりが目白押し。
 
学生時代には数ヶ月単位で海外バックパッカー旅行を繰り返していた私としては、非常に興味があるところだったのですが、ようやく重い腰をあげて今年初めて大会に顔を出してみました。
 
いや~、おもしろかったですね。私が学生時代以来温めていた「視点」が、こんなにまでしっかりと学問として語られる場があったとは、、、
 
今年の大会テーマは、
 
「小児の旅行医学」ー親子の深い絆と思い出のために
 
ということで、海外旅行に子どもを連れていきたいけど、いざというときはどうしたらいいの? という最近では特にありがちなテーマに焦点を絞っての演題が続きました。
 
ハワイや香港での医療体制の紹介や、食物アレルギーの現状とアドレナリン自己注射を海外に持ち出すときの注意や、薬の管理、小児喘息の特殊性、海外での保険についてなどなど。
 
海外からの発表もあって、スイスの「空飛ぶ救急車」REGAの運用の実際などは非常に興味深かったです。
 
海外旅行のために、というのが最大のテーマですが、周辺事情としては僻地での救急医療体制や災害医療、国際支援とも密接につながっている内容ですし、医療関係者に限らず、旅行関係者などの視点も入っている点がとても大きな特色となっている感じでした。
 
学生時代からの海外への視点と、最近のマイブーム救急医療がここにきてつながってきた気がします。いろんな示唆を得られた貴重な体験でした。
 
今日のところは総花的な感想を書きましたが、明日あたりに「日本旅行医学会第6回大会」を通して考えたことを少し掘り下げて書いてみようと思います。メインテーマは「ERCガイドライン2005」です。


 

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