手術室看護師としての新年度の目標

またもや季節が巡って、このブログをはじめてから何度目かの4月を迎えます。

4月といえば、手術室にも新人ナースが入ってくるフレッシュな時期。

もしかしたら、理想のナースの仕事像とのギャップに悩む人もいるんじゃないかと、毎年この時期には、新人オペ室ナース向けにポジティブなメッセージを投げかけてきたつもりですが、今年は、、、、、、スイマセン、ネタがありません。

ということで過去記事で申しわけありませんが、こんなページへのリンクを張らせてください。

『オペ室ナース1年生にエールを!』(2008年04月08日)

プリセプターやら新人教育担当やらをはずれた去年の1年間。まあ、別のことに必死になっていて忙しかったというのもあるのですが、オペ室内の現場教育からはすっかり遠ざかってしまった気がします。

新しく入ってきた1年生の子たちとも、なんとなく距離が遠いままになってしまっているような。。。

4月も間近なこの時期になって、そんな今までと違う自分に気付くようになりました。

思えば去年は大学で看護学なんてものをまた勉強しなおしてみたり、看護師教育制度を巡って論文みたいなものを書いてみたりと、別の視点から教育を振り返っていたような気もします。

学士(看護学)を取得した今は、今度は学士(教育学)の取得を目指して動き出したところでもありますし、幸運なことにこの4月からは大学で非常勤講師をさせてもらうことも本決まりとなりました。

なんとなく自分の中のベクトルが”教育”へ向かいはじめている今日この頃。

手術室に新しいスタッフがくるという自分自身ワクワクする気持ちを昇華させるためにも、手術室内の教育にもまた力を入れようと思っています。

自分自身がこれまで看護の世界で受けてきた”教育”は決して良いものではありませんでした。どちらかというと児童教育の延長だったと思います。

このブログの中でも何度も書いていますが、大人が大人に教えるためには、押付け教育・詰め込み教育である児童教育の手法は非効率的で、むしろ害になることが多いことが知られるようになってきました。

アメリカ心臓協会の公認インストラクターになったことで学んだ成人教育・インストラクショナル・デザイン。それを手術室の現任教育の現場で活かす、そしてできれば体系化して職場の教育システムとして定着させる。そんな目標を据えて手術室内で活動していきたいなと思っています。

なんだか来年はもう今の手術室にはいないような気がするので、最後の仕事としてなにか残していきたいなぁ。

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コメント

  1. ままなーす より:

    今年度も終わりですね。いよいよ来年度。めっつえんばーむさんの力強い言葉、さすがだな、すごいな、と思います。
     
    私のところにも新人さんが1名、病棟からの異動の方が1名、お見えになります。
     
    今年度ははっきりって教育がうまく機能していませんでした。その反省をしつつ、来年度は私もがんばります。
     
     
     

  2. 管理人 より:

    ままなーすさん、メッセージありがとうございます。
     
    私のところは新人が7名だそうです。
    新卒が4名、既卒が1名、ローテーション2名。
     
    何年にも渡る看護部長への訴えがようやく聞いてきたのか人員的には定員に対してプラスとなりました。
     
    このメンバーが安定して動けるようになるまでの苦労は、、、まあ、気にしないことにします。