私、勤務先の手術室で「図書係」をしています。
年間5万円の予算をもらって、手術室看護師のために役立つ本を選んで購入するというのがその仕事。
もともと本が大好きで、本屋をはしごしては立ち読みだけで1日を過ごしてしまうような人間でしたから、いつのまにかそんな役割になっちゃいました。
実は、このブログで紹介している数々の参考図書も、みんなオペ室スタッフ用に私が選んだ本をご紹介していた、というわけなんです。
昨年もかなりの数の本を選んでは購入してきましたが、ここ最近の大ヒットは 『徹底図解 手術と解剖のしくみ―盲腸の切除術から最先端の内視鏡手術まで』(坂井建雄、新星出版、1680円)という本かなと思います。
たぶん一般人向けの本だと思うのですが、その内容はあなどれません。
一般的な解剖学の話から始まって、手術とはなんぞやという話や、手術器具の基本、外科手術操作の基礎、そして各診療科の代表的な手術の概要が、精密なイラストと共に紹介されています。
こういう本って、とかく外科の初歩的な手術、たとえばヘルニアとか胃全摘くらいしか載ってないことが多いのですが、この本は眼科から整形手術まで載っていて、外科系全科を扱うオペナースには最適。
手術室専属の私がみてもとても勉強になる内容だし、オペ室ナース向けの専門書といっても過言ではないくらいのクォリティです。
うれしいのがその値段。あくまで一般書として売り出されているからでしょう、安いんです。
1,680円。
オペ室の書架においてからもこの本は大人気で、新人さんはもとより、そこそこのベテランナースも含めて個人購入してました。(師長がとりまとめて病院図書室を通じて発注。10数冊仕入れたみたい)
すべての手術室・外科系病棟の看護師にお勧めの一冊です。
コメント
はじめまして、だんぐりと言います。
10月から、いつ再開されるのかと楽しみにちょくちょく見てました。
さっそくに本を購入して、今日、職場に持って行きました。
一番年下の24歳ナースが勉強になると言って見てました。
このような、ためになる情報をまた、どんどん教えて下さいませ。
ごぶさたしてます。本年もよろしくです。
ご紹介の本、早速AMAZONで購入しました。
まだパラパラと見ているだけですが、
なかなか面白そうですね!!
何かあったときに辞書的に使おうかと思っています。
お久しぶりです。今年もよろしくお願いします。
ご紹介の本、早速注文しました。
今年は放送大学(とりあえず卒業目指すことに切り替えました)と、もしかして認定看護師にチャレンジする予定です。
受験勉強に役立てたいと思います。
だんぐりさん、メッセージありがとうございました。
このブログ、「再開」というほど周辺環境は整っていないのですが、
忘れられない程度の頻度ではなんかしら書いていきたいとは思っています。
どうぞまた忘れる寸前くらいにまた覗いてやって下さいな。
shisleyさん、おひさしぶりです。
辞書的な使い方、それもいいですね。
これだけの内容(幅広さ・深さ)があって、この値段。
かなりのヒット本だと思います。
ままなーすさん、こんにちは。
今年、卒業目指されるんですね。
私も今年度(来年3月)には放送大学を卒業できる予定です。
で、来年の4月には学位授与機構に学士(教育学)を申請して、
その後、もう一度放送大学の別専攻に入学予定。
そのときは卒業を目指すと言うよりは在籍できる期間めいいっぱい使って、
学割ライフ&興味のある勉強をのんびりしようかなと思ってます。
あとは修士課程もそろそろ本気で考えなくちゃと思ってます。
いつも拝見させていただいてます。こちらで紹介されてる書籍は必ず購入しています^^
オペナース1年目ですが、最近脳外科、心臓血管外科のオペに入り出し戸惑うことが多いです。なんとか好きになりたいのですが・・・
脳外科や心臓血管外科のオペにつくに当たって、良い書籍を知っておられたら教えてください。
オッペさん
お返事遅くなってゴメンナサイ。
ここ最近出版された脳外・心外の本でお薦めと言えば、”手術室完全マスター”(メディカ出版)というシリーズの、
『心臓外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック』
『脳神経外科の器械出し―カラー写真で理解する手順・ポイント・テクニック』
です。うちのオペ室でもシリーズ全部揃えていますが、カラー写真入りで詳しくて好評です。最近、オペ室関係でもいい本がたくさん出てくるようなってうれしいです。