「有能なナースは世界を目指す!」

私、看護師になるまえにトータルで2年ほど、海外をフラフラしていたことがあります。いわゆるバックパッカーというやつなのですが、行く先々では驚くほどたくさんの日本人看護師バックパッカーと出会いました。
 
当時、私は看護師になろうなんて思ってもいませんでしたから、別に医療系のニオイをかぎつけては声をかけていた、なんてことはありません。 ← このまえ行った自衛隊横須賀基地ではそんな感じでしたが(笑)
 
たまたま安宿などで出会って話をしていて、あ、この人おもしろいなと感じたり、活き活きしていて素敵だなと思って、深く話をしてみると「実は、私、日本で看護婦してたんですよ」なんていう人が、とても多かったんです。
 
最初は偶然かなと思いました。でも長く旅を続けていくうちに、次第に「これは偶然なんかじゃない」と確信するようになりました。
 
だって、ホントそうなんですよ。私が旅先で出会った日本人で、いまだに交流が続いている人って、ほとんどが看護婦か薬剤師さんです。
 
ふつうのOLと違って資格職ですから、再就職に困らないというのも長期旅の看護職者が多い理由のひとつかもしれません。
 
それも看護師という仕事の強みなのだと思います。生活に困るようなぎりぎりのお給料だったら、他のことに目を向ける余裕なんかも出てこないですよね、きっと。
 
とにかく海外で出会ったナースたちは活き活きとしていました。
 
バックパッカーの世界ってそうなのですが、長旅になると疲れてきたり退廃していく人も少なくない中、貪欲なまでにいろんな物事にチャレンジして、新しい世界に飛び込んでいくという姿勢は看護師に多い特徴だったと思います。
 
ある意味、日頃のストレスを発散していたのかもしれませんが、そうした海外での経験を後日、形にしている人もたくさんいます。
 
私の知り合いの中でも、そのまま現地でナースの資格を取って永住してしまった人や、医療通訳になったり、ライターとして活躍したりという人が何人もいます。最近でも、とあるハリウッド映画のエンドロールに知り合いナースの名前を見つけました。ロケ現場の救護所専属看護師として働いていたそうです。
 
そんな旅先で出会った魅力的なナースに影響されて、私も看護の世界に飛び込んでみたわけですが、正直、看護学校時代や、働きはじめてからも、「なんか違う」、と感じています。
 
あの海外で知り合った看護師のようなアグレッシブで、なにかを開拓していこうというような空気が日本の看護界からはまったく感じられないんです。
 
自分自身を看護の世界に置いてみて、時がたつにつれて、ようやく私が最初に海外で出会ったナースたちの影響で抱くようになった「看護師像」というのは、ある意味特殊なものだったんだなと気付くようになりました。
 
看護師の中でも、あえて海外に行こう! と思うような人たちはほんの一握り。
いや、そう夢に思い描く人は多いかもしれないけど、実際に行動を起す人は少ない。
 
看護の仕事は過酷だしストレスも多いでしょうけど、楽といえば楽。
一度資格さえ取ってしまえば、贅沢さえ言わなければそこそこの生活ができるのですから。
 
そんななか、わざわざ海外に飛び出そうというのは、相当勇気というか決断がいることだと思います。パワーもいります。そういう自分の中のハードルを乗り越えた人たちだからこそ、あそこまでの積極的な行動力があったのだろうなと思うんです。
 
 
 
最近、とある人から聞いたのですが、産業心理学とか組織心理学という領域があるそうです。それによると各職種毎の組織の作り方や意識の持ち方には特徴があるそうで、専門職というのは、その職域内でピラミッドをつくって、自分たちの世界の中で上へ上がろうとするシステムを作りやすいのだそうです。自分たちの世界の中で自己完結しているというか、他の世界に評価基準を求めないというのも特徴のひとつ。
 
そういう世界では、上が作った基準や目標を目指すことにはただならぬ興味を示すけど、自分たちではなにかをつくり出そうとか、新しい価値基準を開拓しようという意識に弱く、全体がコントロールされやすく、組織としては強固な結束になる。
 
日本の看護界もまさにそうですよね。
 
これは言い過ぎかもしれませんが、古風な日本の看護の枠に収まりきらなかったオリジナリティのある人、リベラルな人たちが海外へ流出していったのでは??
 
昔読んだ片岡義男のエッセイに、有能な日本人はみんなやがて日本を離れてしまう、というような話があったのを思い出しました。
 

◆  ◆  ◆  ◆  ◆

 
なんでいきなりこんな話をしたのかというと、このまえ職場の親しい友達(ナースです。年下ですけど)が今度、仕事を辞めて海外に行くことを考えているという話を聞かされたから。
 
いままで一緒に勉強会を開いたり、業務改善・企画を立ち上げて活動したりと、今の自分にはなくてはならない存在だっただけに、正直ショックでした。
 
でもよく考えたら、海外に行きたいという話は、なんでも応援しなくちゃいけないなという気持ちになってきました。だって私が看護師になろうと思った原点はそういうところだったのですから。そんなことを考えながら、ツラツラと綴ってみました。
 
まとまりのない文章で恐縮ですが、これからなにか新しいことをはじめようという人への応援メッセージになれば、幸いです。
 
与えられたレールを忠実になぞるのも道
自分で切り開いていくのもまた道
 
自分の固定概念をひっくり返す、そのきっかけとしての海外経験は絶大です。
そこでなにが見えてくるのか? 掛けてみるのもおもしろいですよ。
 
海外へ行くことに限ったことではありませんが、なんにしても理由なんか後から自然についてくるものですから、まずは思いきってみるのはどうでしょう?
 
せっかく看護師免許という自由へのパスポートを手にしているわけですから、それを活用しない手はありませんよね。


 

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コメント

  1. Rico より:

    すっごくわくわくする内容の記事ですね^^
    長文で脱線駄文にになりますが・・
     
    ようするに「人生の扉を開けるか開けないか」です。
    主婦に断然多いタイプ「主婦だし・・女だし・・母親なんだし・・したいことするなんて無理だもの。」
    そうなのです。無理って思えばそれ以上はもう無理なのです。
    私の絶対的信念に「まず自分が動く。やりたいことはとりあえずやる。」というものがあります。
    実はそれってすっごくパワーがいること。
    行きたいところに行くことや、逢いたい人に逢うことや、それら全てにお金も時間も行動力も必要です。
    それを得る糧のために働く。(もちろんそれだけではなく、生きてゆくために・・ですが)
    お金を得るのはえり好みしなければ、そんなに大変なことではありません。
    じゃあ、ずっと続けられる仕事となったら?
    やはり自分に合った仕事でないと続かないのです。
     
    めっつぇんばーむさんが海外で出会った看護師さん方はたぶんそういう香りのする方々だったのではないかしら・・。
    「今は行きたいからいっちゃえ!新しいことを得て、お金はまた稼ぐぞ!私には看護師の仕事があるし、好きだ!」
    って思ってる方。
     
    それはたぶん、海外に行く・・ということに限ったことではないとも思います。
    私は会いたい人には会います。
    ネットをしていると、めっつぇんばーむさんを含めて、すごく深いところまでお話しさせて頂き、お互いびんびん感じて、影響を受ける方に出会うのに、その方の生の姿を知らない・・ということが多いです。
    それって、何かが違う!と思っています。
     
    顔を見て、実際にお話しして、「あぁやっぱり来てよかった」と思うことがほとんど。
    行間から感じるその人のイメージはより確固たるものとなって、私の中にインプットされ、100%更にもっともっとその方から刺激を頂きたい!となり、逢うことによって、その方のことがもっともっと好きになり、尊敬出来るようになるのです。
     
    看護師という職業は(というよりも医療に従事する方は)使命感を持っている方が多いように思います。
    むしろそれが出発点だったはず・・。
    長く仕事をする中で、過酷な労働に精神が忙殺され、日々仕事を淡々とこなし、そこそこのお給料を頂き・・そしてまたローテーションの波に飲まれて、仕事を・・となる。。
    やりたい!と思って資格を取り始めた仕事に飲み込まれてしまって、その初心を忘れ、やらされている感じになってしまっている。
    たぶんそんな方が大多数です。
    そんな中で強固な精神状態を維持し、もっとやってやるんだ!という方が世界に目を向け、飛び出してゆく・・
    めっつぇんばーむさんはそんな方々に必然的に巡り逢ったのでしょう。
     
    主婦の中でもキラキラしている方に出会うと、猛烈に惹かれます。
    オーラがあるのです。
    「この人只者じゃない」オーラ。わかります?
    そして、約束されたかのようにそういった方って資格職で、好きなことを仕事にしています。
    それがなぜだかわかりません。。
    そしてひとつ言えることは、そういう方はどこか男性的です。
    すっごくエレガントな方でも・・です。
     
    海外というのは、いつもの自分と違う面が発見できるのが良いです。
    海外の文化に触れ、日本との違いを発見して、良いところだけを自分に吸収することが出来ますしね。
    私がまず行動!発言!と思うのは、もしかして元々持っていた部分とアメリカでの経験があるからかもしれません。
     
    なんだか、コメントにしては長すぎますし、お話の論点から大きく外れてしまいましたが、年齢関係なく、物事にチャレンジすることを忘れたくない。と常々思っているRicoでした。
     

  2. なおっち より:

    私の友達のナースも一年前に病院辞めて海外で留学してナースの勉強をするといって旅立ちました。とてもそんなことをするような子(失礼ですが)に見えなかったのですが、周りに刺激されたような感じです。留学にむけて
    お金も貯めてましたし。
     
    今の自分がこれから先、どうしようか悩んでいるのも事実です。

  3. レオ より:

    お久しぶりです~。
    今回の話は大変刺激的なものでわくわくして読ませてもらいました。
    一人でポンッと海外へ行くときは不安やこれからのことでわくわくしていくのかなぁ~?なんて色々と考えてしまいました。
    私もこれからいろんなことにチャレンジして行きたいと思います。ちなみに最近BSLの講習を受けてきました。久しぶりに凄く緊張しちゃいました。でもとても楽しかったです。

  4. バニー より:

    こんばんはー。
    久々にコメントしますバニーです。
    いいですよねーこうゆうのって。
    物凄く憧れます!!
    私も数年前まで、国境無き医師団とか戦場などで看護師として働きたいって思っていたのですが・・・(本題と話がずれてすみません)
    私用で夢も叶わなくなりました・・・
    でもこう言う話を聞くと昔抱いていたものが沸々と沸いてきますね。
    今は海外には行けませんが、日本で精一杯看護師頑張ろうかなーって思います。
    あっそうだ、海外で頑張っている皆さんにエールを贈りたいですね。
    ファイトー!!
     

  5. 管理人 より:

    共感してくださる方が、こんなにもたくさんいてうれしいです。
    Ricoさん、私の言いたかったことはまさにそんな感じです。
    旅行ばかりしていた私を見て「いいなぁ、私もそんなことしてみたい」なんて言う人はたくさんいました。そんなとき私はいつも、「できるじゃん、やったら?」と返すのですが、「え、私、だって…. ○○だし…」という返事。
    なにをそんなに守りたいものがあるのだろう? と当時の私は正直理解できませんでした。若ければ若いほどリスクは少なく、得るものも大きい。私はそう信じています。
     
    ふつう、年齢を重ねる毎に身重になっていって自由には動きにくくなるのですが、専門職免許(例えば看護師免許)というパスポートを持った人はまた別。いつでも生活に困らないだけの職にはありつけるという「自由」を手にしているわけですから、それを活用しない手はないとは思いません?
     
    どこか男性的というお話しがありましたが、思い出してみても確かにみんなきりっとしているというか、一本通った芯のようなものは感じましたね。一人で行動できるという点もある意味、女性らしくない=男性的なのかもしれません。
     
    なおっちさんのまわりでも海外へ行ってしまったお友達がいたんですね。
    私の看護学校の同級生でも今現在3人海外で生活している人がいます。一人は留学、一人は青年海外協力隊、一人は国際結婚。国際結婚した子もアメリカのRN取得まで手が届きそうなところに来ているそうで、みんなそれぞれ、遠いところでなかなか会えないけど、どんな風に変わって帰ってくるのかとっても楽しみです。
     
    レオさん、コメントありがとうございました。私の書いたものが少しでもなにかのきっかけになってくれたのなら、うれしいです。BLS受講お疲れさまでした。新しいことをはじめると、それをきっかけにしていろいろ興味や縁が繋がっていくのを感じません? 私の場合、BLSに興味を持ったことをきっかけに連鎖的にあれこれ手を出すようになってしまって、体がひとつじゃ持たないくらいにやることでいっぱいです。いつも忙しい忙しいとぼやいていますが、結局充実した良い時間を過ごしてるんだよなぁと思ってます。動き出した流れに身を任せるというのは旅の世界を通して学んだことです。
     
    バニーさん、こんばんは。バニーさんも海外で働くことを考えてらしたんですね。家庭を持ったりするとなかなか難しいこともありますが、ぜひそのお気持ちをもう少し身近ななにか別のところで生かせる道はないかなぁなんてことを勝手ながら考えてしまいました。病院を離れて、医療資格を生かせるボランティアなんていうのもおもしろいかも知れませんよ。過去記事で書きましたが、山岳診療所とかマラソンの救護所、サマーキャンプボランティアなどなど。長い人生の中の一場面として、どうでしょう?

  6. しばうさぎ より:

    はじめまして、こんにちは。いつも興味深く読ませていただいています。読んでいたらおもわずコメントせずにいられなくなってしまって、、、
    私は看護師として5年間働いた後、ふと海外で働いてみたいと思い、アメリカに留学していたことがありました。でも現実はそんなに甘くなく、やはり言葉の壁は破ることはできませんでした。再び日本でナースとして働いていましたが、留学がきっかけで主人と出会い、今は看護師を辞め、ドイツに住んでいます。
    ドイツ語は全く話せない。だけど現場を離れた今も、どういった形でもいいから医療の現場に触れてみたい、看護という仕事からできるだけ離れたくないと思ってやみません。
    ドイツ語は習い始めたばかりで、ボランティアをするにしても、まだまだ時間はかかりそうですが、読んでいて頑張ってみようかなって思ってしまいました、、、

  7. りぃこ より:

    こんにちは!りぃこです。お久しぶりです。
    こちらへは始めての書き込みです。
     
    私も、ゆくゆくは海外で看護の資格を活かした活動をしてみたい、と思っている一人です。
    どこまで実現することができるか分かりませんが、できる限りの行動を起こしていこう思いました。
     
    「私、○○だから…」と自分自身で足かせを作って可能性を消してしまうのは勿体無いですよね!
    看護学生になってからいろんなセミナーや講習会に一人で参加してますが、勇気を持って一歩踏み出すと、その先にもっと多くの道が広がっているんだというのを実感しています。
    また、そこでの素敵な出会いもありますよね。
     
    キラキラを輝いて活躍されている女性からパワーをもらいながら、私も頑張っていきたいです。

  8. 管理人 より:

    しばうさぎさん、りぃこさん、
    コメントありがとうございました。
     
    私事ですが、遅い夏休みでしばらく日本を
    離れます。
     
    またもやバックパッカー旅なので、
    また刺激的な人たちにであるかなと期待をこめつつ、行ってきます。
     
    実はいま成田で時間つぶし中。
     

  9. アンジー より:

    このコメントを読む頃は、もう日本に帰ってきている頃でしょうか?
    私は実は、高校時代に父の仕事の関係でビルマ(なぜか今有名ですよね?)に住んでいてインターナショナルハイスクールに通っていました。年齢も年齢になって、12年ぶりに臨床に帰りましたが、これからの事を考えると通訳とか医療翻訳の道も・・・と考えていたときに久しぶりにコラムを読み、また勇気がわいてきました。今は生活が精一杯なので、いつの日か目的達成したいと思いました。自分に足かせするのをやめて・・・・
     
    管理人さんも気をつけて帰ってきてくださいね。

  10. なっちゃん より:

    こんばんは。
    今頃海外の空の下でしょうか??
     
    ところで、わくわくする記事にモチベーション急上昇です!
     
    実は私も最近仕事のことで同じようなことを考えていました。
    ORナース2年目になって単純に器械出し・外回り業務をこなすだけでなく、
    各科の係を任されるようになり色々とやりたいことが見えてきました。
    そして実行することで物事が変わる、仕事の楽しさも知りました。
    でも係の案に共感を得ても、なかなか一緒に実行してくれる人はいないのが現状です。
     
    「大変そうだし」
    「残業ばっかりになりそうだし」
    「周りの目が気になるし」
     
    そんな周囲の反応に、正直私も「うぅっ…」とめげてしまいそうになりましたが、
    今回の記事を読んでまた元気が出ました。
    メッツェンバームさん、ありがとう!私頑張ります!
    また落ち着いてきたらその様子をアップするので、ブログを覗いてやってください。
     
    ではでは、良い旅を!
     

  11. ごん より:

    はじめまして。ぼくは、今認定看護師をめざして勉強しています。家庭も持ち、単身で働きながらの学校ですが楽しんでいます。自分も海外に憧れがあり、英語は話せませんが学校を卒業したら海外のフライトナースの資格を取りにいこと思っています。やっぱりこの仕事は新しいことがどんどん入ってくし、最新医療を知るのには海外がいいかなと思っています。話題とはそれているかも知れませんが

  12. バニー より:

    ものすごく励みになりました。
    自分に出来ることからはじめて見たいと思います!!
    後、先日JNTECプロバイダーコースの選考結果がきました!!
    結果は・・・
    残念・・・
    選考されませんでした(泣
    でもまた行われるようなので、その時にリベンジしたいと思っています。
    でも結構凹みました・・・

  13. ORS より:

    こんにちは。わたしも日本でOpe室勤務5年後、ぶらりとバックパッカーの旅を2年ちょっとしました。これが世界を知る、とてもいいきっかけになり絶対外国でナースとして働きたいという気持ちがふつふつとこみ上げてきました。その後英語を勉強し見事外国の大学の看護科に入学、晴れて卒業、看護師登録することができ就職も決まり、今年からOpe室ナースとして働き始めました。日本で経験があるといってもやはり母国語でない言語で働くというのは相当大変です。でも確かにいえる事は、働く環境は日本に比べると何から何まですばらしいの一言。そしてなにより仕事が楽しいです。努力した甲斐があったとおもってます。いつかは海外でって考えてらっしゃる”りぃこさん”ごんさん”夢を現実にするのは自分次第です。がんばってください!そしてバニ-さん、エールをおくってくれてありがとうございます。私もがんばります!

  14. ss より:

    よく読ませていただいていました。今回の記事を見て書き込まずにはいられませんでした。私もかつてワーキングホリデーに行きやはり現地で出会う人の中に私を含めて看護師や技師資格を持つ人に出会いました。当時まだパソコンなんて一般的ではなく英文タイプで履歴書作ったりして現地の免税店で働きました。当時は障害者施設にいたこともあり現地の施設を見学したく、アポだけはホームステイ先の人にとってもらい全く英会話が出来ない状態だったにもかかわらずいきなり乗り込みました。もちろん採用はなかったのですが、日本人の私にもとっても丁寧にしかもゆっくりとした英語で説明をしてくださったのでとてもよく施設内のことが理解できました。
    帰国後米軍基地内でナースとして働くチャンスがあったのですが断らなければならい状況にあったため再び日本の病院で仕事をしています。あれから十数年経ちました。今は子育てしながら仕事の日々ですが、子供がいても家庭があってもやれることは何でもやってみたいと思います。やっぱりバッパーだったんですね。一度日本を飛び出した経験から『どうにかなる』の度胸はつきました。これからも色々な記事楽しみにしています。

  15. 管理人 より:

    夏休み明けで改めまして、
     
    ◆しばうさぎさん
    実際にアメリカに行かれていたんですね!
    どんな形であるにしても、自分が動けば間違いなく「流れ」は産まれるものだと思っています。今しばうさぎさんがドイツにいらっしゃるのも、ご自分が作られた「流れ」の結果なんですよね、きっと。人生設計という言葉があります。きっちりとプランを立ててわき目もふらさずそのとおり堅実に進むのも道ですが、巡ってくる思いもよらないチャンスに乗って「転がる」のを楽しむというのもいいですよね。若い頃の私はひたすらあちこちに転がっていましたが、ここ最近は比較的幅の広い道の中をゆっくり蛇行しているような気分です。(抽象的?)
     
    ◆りぃこさん
    りぃこさん、こちらに書き込みありがとうございました。
    りぃこさんも積極的にいろいろ行動されていますよね。今までの経歴をお聞きして、私も、、なんて密かに思っていた私です。最近なにかと体が重くなっている私も「私、○○だから…」なんていうことがないようにしなくっちゃ。
     
    ◆アンジーさん
    なんだかこの記事というか日記を書いて以来、いろんなバックグラウンドをお持ちの方からメッセージを頂いて、私自身「がんばらなくちゃ」という気にさせられています。せっかく看護師免許を取って、きっと他の人よりは自由に動ける立場なのだから、忙しさに甘んじないで精力的に動いていきたいなと思いました。
     
    ◆なっちゃんさん
    いつもひたむきな姿に励まされています。私も仕事(看護が、じゃなくてです)がおもしろくなってきたのは2年目でした。私のところも2年目から科の担当だったり、部署内のワーキンググループに配属されるのですが、どちらも早々に責任者が異動になってしまい早くも2年目の終わりあたりからリーダーを任されるようになってしまいました。これまでは器械出し/外回りで先輩に付いていくのが精一杯だったところに、自分で考えて提案して動いていくという新しい役割ができてのめり込んでいったような気がします。ほんと自分のちょっとした提案とか意見で職場が変わっていくんですよね。決して給料になる仕事ではないけど、やりがいがありました。「たいへんそう」「残業」「周りの目」確かにそうなんですけど、問題意識をもって一緒に行動してくれる仲間がいたのが大きかったかな。もしかしたら内部告発になるかもしれないような大きな問題も手がけたことがあるのですが、みんな問題意識を持ちつつも行動できなかったところに積極的に一緒に動いてくれる人がいて、病院全体を巻き込んで今はなんとか問題解決まで持っていけたのは大きな自信になりました。ある意味、禁断を破ったわけですが、これでずいぶん職場の空気が変わったようです。
    なっちゃんさんも少しずつでも動いていればきっと次第に職場の雰囲気も変わってくるはず。行動すれば良くなっていくんだ、というのがみんなに見えてくれば、きっと大きな流れになるはず。今後の活躍、期待しています。
     
    ◆ごんさん
    ごんさん、はじめまして。認定の学校に行かれているんですね。フライトナースを目指すということは救急認定ですか? フライトナースは実は私の究極の憧れのひとつなんです(^^) アメリカの救命士資格を持った人の話などはよく聞きますが、日本人フライトナースっているんでしょうか?? ぜひそんなあたりの話も聞かせていただけたら、と思っています。
     
    ◆バニーさん
    そうですか、、それは残念でしたね。最初の最初だし競争率がものすごかったんでしょうね。これから回数を重ねるにつれて次第にコース内容なインストラクターの質も上がっていくと思いますので、今後に期待して。
     
    ◆ORSさん
    ORSさんもバックパッカー上がり(失礼!)だったんですね。私自身、看護師になろうと転身を決めたのは海外に出て価値観が変わったというところが大きかったです。世間体なんか気にしないで自分のやりたいようにやっていいんだって自信を持てたこと。思い描くことはたくさんあるけど、それを実現できないのは自分に自信がないからだってことなんですよね。それをやりたい!と言い切るだけの自信がない。その垣根を飛び越えるきっかけとしての海外体験は大きいと思います。自分自身がそうだったから、迷っている人がいると「とりあえず海外に行ったら」とついつい言ってしまうのですが、あながち間違ってはいない、と信じてます。
     
    ◆ssさん
    元バックパッカーの方からの心強い書き込み、ありがとうございました。
    やっぱり海外で自由旅行をしていた方は強いですよね。それが今の日本の看護界にはなかなかマッチしないのが残念なところなのですが、社会人から看護師に転向する人や大卒ナースが増えることで、少しずつ雰囲気も変わっていくはず。芯の強さをもった優秀な人たちが海外に流れてしまわないで日本に留まってくれることも全体的にはいい方向に向かっていくはず。「どうにかなる」そういう自信があるから、私も比較的自然体で今の職場にいられるんだと思います。もちろん理解してくれる仲間に恵まれたのも大きいと思っています。

  16. ぽちこ より:

     今の自分は一体何をやってるんだろう…とネガティブ思考でどんよりしていたときに、このブログに出会い、はっとさせられました。
     
     読ませて頂いて、なんだかとても懐かしい思いが沸々と蘇り、共感できることばかりでしたので思わず書き込みをさせて頂きました。
     
     私も若い頃は「とにかく海外に行っていろんな体験をしていろんな人に出会いたい!!」という思いだけで、いろんな国を徘徊しておりました。(ちょ~貧乏旅行ですが…)
     
     看護師になってからも休みを取ってはフラフラと海外に出かけ日ごろのストレス発散?と言わんばかり、まさに精魂尽き果てるまで遊びにふけっておりました。で、そのうちどうしても短期の海外旅行では物足りなくなって、青年海外協力隊に行き2年間の活動を終え帰国。それからそのまま元の病院に復職し、何事もなかったかのように働いているうちに時が過ぎていつの間にか「あの頃は楽しかったな…」って思うようになっていました。
     
     そのうち結婚して出産して、子育てに追われているうちにすっかり「守り」に入ってしまった自分を半分責めるような気持ちもあり、なんだかすっきりしない気持ちでしばらく過ごしてきました。
     
     でも、皆さんの書き込みを読ませて頂いて、とても刺激になり、一番輝いていた頃?の自分にもう一度出会えたような気がしました。家庭があるから何もできないって言うのはただの逃げと言い訳ですよね。(ま、さすがに昔みたいにいきなり海外放浪一人旅~は無理ですが…)
     
     ただ、ちょっと今は具体的に自分の目標とするものが見えずにもがいている状態ですが、めっつえんばーむさんのおっしゃるように看護師免許という自由へのパスポートを手にいろんなことに再びチャレンジしてみたいと思います。ビバ看護師!!
     
     

  17. 管理人 より:

    ぽちこさん、お返事遅くなってしまい、申しわけありません。
     
    私も若い頃はヒマさえあればお金を作っては旅行してばかりいました。海外だけでも合わせれば2年間くらい、国内旅行でも1-2ヶ月なんてザラ。こうなると旅先で住み込みのバイトをはじめちゃったりして、旅行なんだか生活なんだかわからなくなってきちゃうんですよね。
     
    そんな精一杯な時代を「若い頃は良かった」と懐かしく思い出したりします。いまはもうそういうことはできないかもしれないけど、今は今でできるかぎりのことはやっているはず、そんな風に思っています。
     
    かつては旅行することに全精力を注いでいたけど、いまはその風向きが手術室看護だったり、心肺蘇生(BLS)普及に変わっただけで、きっと自分自身は昔と変わらずここにいるはず。
     
    海外に行くとか、なにか目立つ大きなことをするというのではなく、つまりは自分の満足度、達成感なんだと思います。子育てでも仕事でもなんでも。若い頃は方向性が定まらないからあちこちに分散してしまいがちな力ですが、年齢とともに方向性を絞れていく。それにつれて深みも増していくんじゃないかな。
     
    生活を恐れずに行動できる切り札とも言える看護師免許。大事にしていきたいと思います。

  18. ぽちこ より:

    うわ~ん、めっつえんばーむさーんありがとうございます。なんだかじ~んときちゃいました。
     
    「きっと自分自身は昔と変わらずここにいるはず…」ほんとですね。
     
    今は、仕事の現場を離れていますが、でも今の自分がここにあるのは、精一杯な時代を生きてきた過去の自分がいたからこそ得られたものなのかな?とも思います。
     
    めっつえんばーむさんからのメッセージを頂き、とても勇気が沸いてきました。私もどんな方向であれ、自分自身に満足できる生き方を目指して頑張ります。ありがとうございました。

  19. ポンカン より:

    尊敬しちゃいます♪
    私も自分の殻を破って海外へいきたいと強く思いました!
    なんでもやってみないとわからない、それを怖がってたら何もできない。でも、わたし何かをやらかしたいんです!
    有言実行します♪

  20. 管理人 より:

    ポンカンさん、こちらにも書き込みありがとうございました。応援しています。またなにか困ったり悩むことがありましたら、お気軽に書き込み下さいね。

  21. tomo より:

    こんにちは。
     
    その『一握り』の中の一人です(笑)
    都内でORnurseを9年間。で、急に『やめて海外に行きます』と。はっきりとした理由は無かったのですが、なぜか『今』と思い日本脱出しました。
     
    初めは看護師なんて無理!!と思って(英語がまず全く話せなかった)とにかく英会話くらい見につけばいいや位で1年留学で渡米しましたが・・・気がつけばもう2年以上。
     
    語学学校のあと大学に進めるチャンスがあることを知り地道に看護師の道を歩みつつ・・・まだ程遠い毎日です。
     
    日本のRNの資格があればRNのテストを受けて合格すればOKということになってますが、そのテストも難しく、会話も必要で、本当に大変です。なのでなんとなく大学に行く事に・・・英語での授業はやはり大変です。いかに看護学生時代の知識が身についてないか分かりますねぇ・・・・
     
    しかも、日本の看護大学と違い入学するのが非常に難しい。医者並みですね。
     
    1年に20人くらいしか枠が無く、倍率は何十倍も・・・・(看護師は給料がいいのでとりあえずみんな目指してる人気職。でもほとんどが挫折します)
     
    まぁこんな感じで思い切って海外に来たものの路頭に迷ってます。
     
    でも、この記事を読んで、『やはりがんばらねば。これから海外Nsを目指す人の先人を切らねば!』と思います!!!!

  22. 管理人 より:

    tomoさん、今まさに海外でがんばっている方からのコメント、励みになります。ありがとうございました。
     
    目標達成の暁には、ぜひインターネット上などでその経験を公開していただけたら、なんて思いました。ぜひ、お願いします!

  23. アンジー より:

    ぽちこさんの記事を読ませていただき、その後の皆さんの記事を読んで、久しぶりに書き込みします。
    臨床の場を離れて、12年ぶりのOR復帰は本当にきついものがあります。それでもなんとか8ヶ月が過ぎました。看護師という自由のパスポートを手にしているはずなのに、気持ちが攻めと守りの間で毎日のように揺れ動いています。
    新人みたいにきめ細かく教えてもらえるわけでもなく、「これぐらいは知っているでしょう」のプレッシャーの毎日。海外に行くにも少しトシを取りすぎました。
    病院の何年目という研修や勉強会からも外れている今日この頃。教育担当の人には1回言いましたが聞き入れてもらっていない様子・・
    あまり期待もされていない割りに、「自分で体験していないと思っていることは、言ってね」といわれても、言って「それはまだ早いわね」と言われたら、もうそれ以上はいえないですよね。
     
    でも、もう少し、攻めと守りの間で揺れながら頑張ってみようと思っています。
    なんだか、愚痴っぽくなってしまってすみません。

  24. 管理人 より:

    まずは、アンジーさんの日々の頑張りと努力に、おつかれさま(^^)です。
     
    他部署からの異動だったり、ブランクがあるとなかなか難しいのが現実だと思います。それはその人本人にとっても、職場全体にとっても。どちらも手探り状態。お互いにどうしたらいいのか悩みが多いところなのかもしれません。
     
    「それはまだ早いわね」という言葉はあまり建設的じゃありませんよね。最近、心肺蘇生のエビデンスに基づいた教育手法ということで成人教育というのを勉強しているのですが、子どもではない大人が何かを習得したり、学ぶのにもっとも必要なのはモチベーションなんです。で、それに向けてどうしたら到達できるのか道筋を明示することが大切。スポンジのように何でも吸収する子どもならいざ知らず、大人にはそういう道筋を立てて計画性と段階的な手ごたえがないと無理。そんな研究データが出ています。
     
    まだ早いという一言は、モチベーションをそぐ効果はあってもプラスなものはなんにも含まれていません。だったら何と何をクリアしたらそこにたどり着くのか、それを示すのが教育担当の役割ではないかと思うのです。
     
    反対にアンジーさんから目標を立てて、そこに行くまでにはどうしたらいいのか? お伺いを立ててみてはどうでしょう? そうやって主導権を握ってしまうと、また話の展開は違ってくるのかも、なんて思いました。